今日の一曲 : Frank Sinatra “One for My Baby (And One More for the Road)” (『ブレードランナー 2049』より)

日本では10月27日に公開される『ブレードランナー 2049』。すでに前日譚となる3本の短編が公開されて、期待値もマックスに跳ね上がっている中、いよいよオリジナル・サウンドトラックのストリーミングが始まりました。当初はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のこれまでの作品で音楽を手がけているヨハン・ヨハンソンがサウンドトラックを担当していたものの、監督からのもっとオリジナルの『ブレードランナー』の世界に近づけて欲しいという要望を受けてヨハンソンが降板。代わりにハンス・ジマーとベンジャミン・ウォルフィッシュが起用され、オリジナルの『ブレードランナー』の音楽を手がけたヴァンゲリスの雰囲気に近いスコアを完成させたということが、トレーラーを観てもうかがい知ることができました。その『ブレードランナー 2049』のサウンドトラック、映画を観る前に何かコメントするべき類のものではないのですが、特徴的なのはオリジナルスコア以外にフランク・シナトラとエルヴィス・プレスリーが2曲ずつ収録されていること。20世紀中頃の楽曲が、2049年の荒廃したロサンゼルスでどのように鳴り響くのか想像するだけでもゾクゾクします。オリジナルの『ブレードランナー』のファンにとっては、同作品の終盤の名シーンで流れるヴァンゲリスの “Tears In Rain” のジマー/ウォルフィッシュによるカバー・バージョンが入っているのも涙もの。2枚組CDが限定リリースされるようで、2049枚限定のファースト・エディションはすでに予約で完売、同じく2049枚限定のセカンド・エディションはこちらからオーダーできます。

『Blade Runner 2049 OST』 Tracklist:

01. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “2049”
02. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Sapper’s Tree”
03. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Flight to LAPD”
04. Frank Sinatra “Summer Wind”
05. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Rain”
06. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Wallace”
07. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Memory”
08. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Mesa”
09. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Orphanage”
10. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Furnace”
11. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Someone Lived to This”
12. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Joi”
13. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Pilot”
14. Elvis Presley “Suspicious Minds”
15. Elvis Presley “Can’t Help Falling in Love”
16. Frank Sinatra “One for My Baby (And One More for the Road)”
17. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Hijack”
18. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “That’s Why We Believe”
19. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Here Eyes Were Gren”
20. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Sea Wall”
21. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “All the Best Memories Are Hers”
22. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Tears in the Rain”
23. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Blade Runner”
24. Lauren Daigle “Almost Human”

10月 05, 2017 by Tsurutani
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