今日の一曲 : Brenda Beachball Ray “Theme From Another Space”

ルーツレゲエにウィスパー・ヴォーカルとメロディカやシンセを乗せた2006年のワンアンドオンリーな『Walatta』、そしてポストパンク期にNaffi名義で発表していた音源をコンパイルした『D’Ya Hear Me! : Naffi years, 1979-83』も衝撃だったBrenda Ray。そんな彼女が80年代後半にBrenda And The Beach Ballsとして活動していた時期の未発表音源4曲を収録したEP『Ramshackle Rumble』が、先日マンチェスターのバレアリック・レーベルAficionado Recordingsから12インチでリリースされました。これがまた、よくぞこんないい曲が眠っていたものだと驚くものばかり。中でもおすすめはB面1曲目の “Theme From Another Space” で、これまで発表されていた曲からは想像できないドリーミーかつメローな極上のフュージョン・トラックです。後半のサックス・ソロもたまりません。今のところヴァイナル・オンリーのようです。

『Ramshackle Rumble』Tracklist:

A1. Love To Dance
A2. Coolin’ In The Rye
B1. Theme From Another Space
B2. Transatlantic Dance Trance

3月 10, 2014 by Tsurutani

NEWPORT VOICE vol.2

NEWPORTのフリーペーパー「NEWPORT VOICE」の第2号が完成いたしました。ぜひお手に取ってご覧ください!

<コンテンツ>

ザ・ジャケ買い 文/永井祐介 (VACANT)
代行おみくじ 代行者/鈴木美波 (SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS) 文・写真/青野賢一
あなたと食べたい あなた/セバスチャン 文/港ヨウコ
俺の八幡「イエンセン」 文/鶴谷聡平
BIRD presents 世界のエアポート「シャルル・ド・ゴール空港」

*「NEWPORT VOICE」は以下の場所で配布しています。

NEWPORT
Little Nap COFFEE STAND
RHYTHM_AND_BOOKS
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
BEAMS RECORDS
CAY
VACANT
ROCKET
Violet And Claire
etc.

3月 04, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Ben Watt “Hendra”

ポスト・パンクの時代にDIYなフォーク・アーティストとしてキャリアをスタートしたBen Watt。’83年のファースト・ソロ・アルバム『North Marine Drive』リリース後は、Tracey Thornと組んだEverything But The Girlとして9枚のオリジナル・アルバムを発表し、2000年代に入ってからはハウス・ミュージック・レーベルBuzzin’ Flyを立ち上げてハウスDJ/プロデューサーとして第一線で活動してきた彼が、いよいよ31年振りのセカンド・ソロ・アルバムをリリースするというニュースが昨年から話題となっていました。自身が新たに立ち上げたUnmade Roadから4月14日にリリースされる新作『Hendra』は、Ben Wattの言葉によると「simply a folk-rock record in an electronic age」ということで、これは『North Marine Drive』に特別な思いがある者なら誰もが期待せずにはいられないでしょう。少し前にタイトル曲の音源やセッション映像が公開されていて、今度はそのビデオクリップが公開されました。Ben Wattのサイトで脚本をコンペで募集し、最近亡くなったお姉さん(田舎の商店主だったそう)のことを歌った “Hendra” の歌詞からインスパイアされたものが採用されたそうです。アルバムには元Suedeのギタリスト、Bernard Butlerがコラボレーターとして参加していて、Tracey Thornのソロ・アルバムも手掛けたプロデューサー、Ewan Pearsonが本作もプロデュース。そしてPink FloydのDavid Gilmourがゲスト参加しているようです。

Ben WattとBernard Butlerによるこのスタジオ・セッションが素晴らしいので必見。

『Hendra』のデラックス・エディションにはデモ3曲とライヴ音源1曲が収録。ヴァイナルにもダウンロード・クーポンが付いてくるのかどうか不明ですが、値段が高いのでおそらくは…

『Hendra』(Deluxe Edition) Tracklist:

01. Hendra
02. Forget
03. Spring
04. Golden Ratio
05. Matthew Arnold’s Field
06. The Gun
07. Nathaniel
08. The Levels
09. Young Man’s Game
10. The Heart Is A Mirror
11. Hendra (Demo)
12. Spring (Demo)
13. Young Man’s Game (Demo)
14. Forget (Live)

2月 28, 2014 by Tsurutani

シンプル組合「前後・」(ぜんごてん)

デザインユニット、シンプル組合の展示をNEWPORT店内で開催します。

前後という言葉は、時間と空間の二つの方向を意味します。2010年から約3年にわたりベルリンと東京の2点をまたいで活動してきたシンプル組合。本展「前後・」は、シンプル組合の時間的、空間的な現在地点です。作品の実物展示のほか、シンプル組合のオリジナルプロダクトなどもお買い上げいただけます。

■シンプル組合「前後・」(ぜんごてん)

会期:2014年3月10日(月)- 4月5日(土)
時間:NEWPORTの営業時間に準じます
休み:毎週日曜日

*開催初日がシンプル組合の駐在日になります。
*期間中にNEWPORTでお食事をされた方に、シンプル組合がパッケージをデザインした飛騨の間伐材箸を差し上げます。(なくなり次第終了)

【プロフィール】
The Simple Society シンプル組合
門倉未来とTilmann S. Wendelsteinによるデザインユニット。ベルリンと東京を中心に活動。グラフィック・ウェブ・映像制作・空間デザイン・装丁・挿画などに携わる。クライアント業種はファッション・音楽・建築・医療・アート・文学・地域おこし・農業・環境など多岐にわたる。
thesimplesociety.jp

2月 28, 2014 by Tsurutani

3月のNEWSOUNDスケジュール

NEWPORTの毎週土曜のDJイベント、NEWSOUNDの3月のスケジュールです。

3/01 「女は女である」DJ: Sumire (Twee Grrrls Club), DJクリオネ, Pekinese + one, Mayu, Tae
3/08 馬場一浩
3/15 坂口修一郎 (Double Famous/Landscape Products)
3/22 青野賢一 (BEAMS RECORDS)
3/29 Noahlewis’ Mahlon Taits presents 「I Wonder What Became Of 78rpm」Vol.2

21:00 – 24:00(3/29のみ20:00 – 23:00となります)
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーですので、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

2月 25, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : National Bedtime “The Left Alone Leave Alone”

’80年代にImaginationやBananarama、Spandau Balletなどを手掛けて数々の大ヒットを飛ばしたプロデューサー・チーム、Steve Jolley & Tony Swainの片割れであるTony Swainが、Honest Jon’sからリリースするフォーク・バンド、Trembling BellsのメンバーであるSimon Shawと新たに始めたプロジェクトがNational Bedtime。その初のアルバム『Jobs For Beasts』が地元グラスゴーのレーベルShadazzからヴァイナル・オンリーでリリースされたのですが、Swainの経歴からは予想もつかないフォーキーで牧歌的なアコースティック・チェンバー・ポップで全曲素晴らしいです。ギター、ウッドベース、ストリングスやホーン・アンサンブルなどにサウンドコラージュを交えながら織り成すゆったりとしたサウンドスケープが、新しさと懐かしさを同時に感じさせる作品。今のところCDやデジタル・リリースはなく、アートワークの良さや180g重量盤といった仕様からもこれは何年か経ったら知る人ぞ知る名作になりそうな匂いがします。下のSoundcloudのプレーヤではA面の5曲がフルサイズで聴けるのですが、今日の一曲に選んだ “The Left Alone Leave Alone” はその冒頭のトラックです。

『Jobs For Beasts』 tracklist:

A1. The Left Alone Leave Alone
A2. Active Puzzles
A3. Divine Agent On Fire
A4. The Toy River
A5. To Get Is Opposite Got
B1. The Bathwater Carried Away My Hat
B2. Brave By Two-Thirty
B3. Walden Stadium
B4. Scenes Of Note
B5. Hurry Forward

2月 20, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Grandbrothers “Ezra Was Right”

500枚限定のヴァイナルでナンバリング入り、そしてシルクスクリーン・プリントのジャケットというリリース形態で、音が良かったらこれは買わないわけにはいかないでしょう。昨日LIGHTHOUSE RECORDSで試聴したGrandbrothersの『Ezra EP』がまさにそれでした。GrandbrothersはErol SarpとLukas Vogelというドイツの2人組ユニットで、初のリリースとなる『Ezra EP』が2月3日に出たばかり。グランドピアノとラップトップという編成で、音をよく聴くとグランドピアノを弦楽器やパーカッションとしても使用して、A面のオリジナル2曲は実験的かつ洗練されたユニークなハウス・トラックに仕上がっています。ちょっとHauschkaを思わせる部分もありますね。Gilles PetersonがA面1曲目の “Ezra Was Right” を自身のコンピレーション『Brownswood Bubblers 10』に選曲しているので、ジャズ系の人は既にチェック済みなのかもしれません。12インチはかなりの人気アイテムのようなので急いだ方が良さそうですが、デジタルでいい人はiTunesでどうぞ。

『Ezra EP』 Tracklist:

A1. Ezra Was Right
A2. Notbrause
B1. Ezra Was Right (Kim Brown Iron Rave remix)
B2. Ezra Was Right (Greg Wilson & Derek Kaye remix)

2月 14, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Todd Terje “Delorean Dynamite”

この10年来の数々のヒット・シングルや傑作リミックスを経て、ノルウェーのDJ/プロデューサーTodd Terjeが遂に初のアルバムを発表。その名も『It’s Album Time』で、4月8日に彼自身のOlsen Recordsからリリースとなります。既発曲以外ではアルバムからの最初のトラックとなる “Delorean Dynamite” が公開されましたが、気持ち良いポイントを押さえたアナログ・シンセ・ディスコで安定感抜群。シングルとして出ていた “Inspector Norse” や “Strandbar” に加え、Bryan FerryをヴォーカルにフィーチャーしたRobert Palmer “Johnny And Mary” のカヴァーも収録ということで、ジャンルを超えて要チェックなアルバムになっていることと思われます。アートワークはもちろんノルウェーのBendik Kaltenbornです(NEWPORTの黒板に描いてもらった彼のチョークアートは永久保存決定)。

『It’s Album Time』 Tracklist:

01. Intro (it’s Album time)
02. Leisure Suit Preben
03. Preben Goes to Acapulco
04. Svensk Sås
05. Strandbar
06. Delorean Dynamite
07. Johnny and Mary [ft. Bryan Ferry]
08. Alfonso Muskedunder
09. Swing Star part I
10. Swing Star part II
11. Oh Joy
12. Inspector Norse

2月 11, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Gigi Masin “The Nylon Dollar”

以前にこちらでも紹介したことのあるイタリアのアンビエント/ニューエイジ系のコンポーザー、Gigi Masinのレア・トラックや未発表音源を集めたコンピレーション『Talk To The Sea』が、アムステルダムのマニアックなレコードショップ、Redlight Recordsが運営するMusic From Memoryからヴァイナル・オンリーでリリース。80年代や90年代の録音が主だと思われますが、質感としてはミニマルながらもそこにメランコリックな情感がたっぷり注入されたトラックはどれも確実に今の感覚を持っています。全曲素晴らしいのですが、今日の一曲はその中でも一番ビートの立っている “The Nylon Dollar” を。

以下のプレーヤーでアルバムからの8曲のダイジェストが聴けます。

『Talk To The Sea』Tracklist:

A1. Snake Theory
A2. The Word Love
A3. Still
A4. Fata Morgana
B1. Redanzen
B2. Talk To The Sea
B3. Music For Chameleons
B4. Little Faith
C1. First Time Ruth Saw The Sea
C2. The Nylon Dollar
C3. The Kasparian Circle
C4. Nadir
D1. Stella Maris
D2. Call Me
D3. The City Lights
D4. She Wears Shades
D5. Almanac

2月 10, 2014 by Tsurutani

2月15日(土)マーヴィン・ゲイ・ナイト

毎回一人のアーティストに焦点を当て、そのアーティストの楽曲やカバー曲ばかりかける企画「○○ナイト」。今回はバレンタイン・ウィークということで、愛について歌わせたらこの人の右に出る者はそうはいないであろうソウル・シンガー、マーヴィン・ゲイの特集です!60年代から80年代にかけてモータウンの黄金時代を牽引し、後の音楽シーンにも多大なる影響を与えたマーヴィン・ゲイ。その幅広い音源から選曲して頂くのは、アーバンなフィーリングの曲をかけさせたらこの人の右に出る者はそうはいないであろう、「アーヴァン感」師範の竹田直樹さんです。バレンタインの翌日はマーヴィンのソウルで癒されてください〜!

<マーヴィン・ゲイ・ナイト>

2月15日(土)21:00 – 24:00
選曲:竹田直樹 (アーヴァン感)
チャージ・フリー

*リクエスト受け付けます。CD、LP、MP3などお持ちください。

<これまでの○○ナイト>
ニーナ・シモン
セルジュ・ゲンズブール
ジョニ・ミッチェル
トム・ウェイツ
カエターノ・ヴェローゾ
山下達郎
ドナルド・フェイゲン
ヨ・ラ・テンゴ
シャーデー
YMO
ECM
山下達郎 Vol.2
ロイ・エアーズ
ザ・ビーチ・ボーイズ
ユーミン
エルヴィス・コステロ

2月 09, 2014 by Tsurutani
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