今日の一曲 : Kevin Krauter “Shadow Boxing”

VetiverやGabby & Lopezのジャケでも知られるインディアナ州のアーティスト、Nathaniel Russell(3月18日から富ヶ谷のGrand Galleryにて個展「WOOD PEACE CUT-OUTS & SCULPTURES」が始まります)がアートワークを手掛けたことがきっかけで知ったKevin Krauterの『Changes』というEP。ボサノヴァの影響も感じさせるフォーキーなシンガー・ソングライターで、Ben Wattの『North Marine Drive』やKings Of Convenienceあたりが好きな人なら絶対に気に入るであろう6曲入り。正直、良すぎてびっくりしました。歌も演奏もややつたない感じがありますが、それがかえって親密さを増している気がします。これが2枚目のEPで、ヴァイナルとカセットでのリリース。検索したところ日本のショップには一切入荷していないようなので、Kevin KrauterのBandcampでヴァイナルをオーダーしてみました。全曲いいのですが、まずはEPの1曲目をどうぞ。

リリース元のWinspearのSoundcloudで全曲聴けます。

『Changes』 Tracklist:

01. Shadow Boxing
02. Fantasy Theme
03. Bachelor
04. Reckless
05. Changes
06. Diamonds

3月 08, 2017 by Tsurutani

3月15日(水)ユーミン・ナイト Vol.2

3年半前に一度開催した「ユーミン・ナイト」ですが、ぜひまたやって欲しい! という声を(特に女性の方から)多数いただき、卒業シーズンのこの時期、そしてスイートピーが誕生花である3月15日に再び開催することとなりました。荒井由実、松任谷由実としての楽曲と、呉田軽穂というペンネームで他のシンガーのために書いた曲も含めて選曲していただくのは、NEWPORTの「○○ナイト」ではお馴染みの弓削匠さん。100%ユーミンな世界に浸りましょう!!

<ユーミン・ナイト Vol.2>

3月15日(水)20:00 – 24:00
選曲:弓削匠 (Yuge)
チャージ・フリー

<これまでの○○ナイト>
ニーナ・シモン
セルジュ・ゲンズブール
ジョニ・ミッチェル
トム・ウェイツ
カエターノ・ヴェローゾ
山下達郎
ドナルド・フェイゲン
ヨ・ラ・テンゴ
シャーデー
YMO
ECM
山下達郎 Vol.2
ロイ・エアーズ
ザ・ビーチ・ボーイズ
ユーミン
エルヴィス・コステロ
マーヴィン・ゲイ
ア・トライブ・コールド・クエスト
エヴリシング・バット・ザ・ガール
山下達郎 Vol.3
タニア・マリア
エリック・サティ
ジェームス・テイラー
バービーボーイズ
山下達郎 Vol.4
山下達郎 Vol.5
プリンス
80’s サントラ
大瀧詠一
モンティ・アレキサンダー
バート・バカラック
クレプスキュール
ザ・スミス

3月 01, 2017 by Tsurutani

3月のNEWSOUNDスケジュール

NEWPORTの毎週土曜のDJイベント、NEWSOUNDの3月のスケジュールです。

3/04 Nutel ライヴソーイング 選曲:鶴谷聡平 ゲストDJ : Dx (Soi Productions) *Jazzy Set
3/11 馬場一浩
3/18 Ami (Prince Graves), PunPunCircle
3/25 青野賢一

21:00 – 24:00 (3/04は19:00スタート)
Charge free.
Enjoy music.

2月 28, 2017 by Tsurutani

今日の一曲 : Andréa Daltro “Kiuá” (from 『Outro Tempo: Electronic And Contemporary Music From Brazil, 1978-1992』)

ちょうど3年前にこちらで紹介したイタリアのアンビエント・プロデューサー、Gigi Masin(ジジ・マシン)の編集盤『Talk To The Sea』をリリースし、Masinの再評価や過去作品のリイシューを後押ししただけでなく、数々の発掘リリースによって昨今のアンビエント/ニューエイジ人気のトレンドを作ったと言っても過言ではないアムステルダムのレーベル、Music From Memoryからまたもや凄まじい作品が登場。『Outro Tempo: Electronic And Contemporary Music From Brazil, 1978-1992』というタイトルのとおり、ブラジルのエレクトロニック・ミュージックや現代音楽にスポットを当てたコンピレーションで、ブラジル音楽の中でもこれまで日の目を見ることのほとんどなかった音源を選曲しています。まずはヴァイナル・オンリーで、日本のレコードストアにも入荷してきました。シンセやドラムマシーンが使われている曲や、アコースティックなものでは現代音楽やECMの作品群を思わせる曲が選ばれていて、なおかつブラジルならではのリズムやメロディーが独特なトラックばかり。こんなコンピレーションはいまだかつて聴いたことがありません。全17曲中、Egberto Gismontiがシンセ、ギター、パーカッションで4曲にクレジットされていて、この時代のキー・パーソンだったことが伺い知れます。今日の一曲でピックアップしたAndréa Daltroの “Kiuá” は、1988年の同名アルバムのタイトル曲。すべてにおいてヤバい一曲ですね。レーベルのSoundcloudにはアルバム全曲のダイジェスト(と言っても8割ぐらいの尺で試聴可能)が上がっています。そしてMusic From Memoryのこれまでのタイトルの中から選りすぐったベスト盤的なコンピレーション『MUSIC FROM MEMORY – COMPILED BY CHEE SHIMIZU』が3月20日にリリースされるとのことで、そちらも楽しみです。

『Outro Tempo』 Tracklist:

A1. Piry Reis – O Sol Na Janela
A2. Nando Carneiro – G.R.E.S. Luxo Artesanal/O Camponês
A3. Cinema – Sem Teto
A4. Os Mulheres Negras – Só Quero Um Xodó
A5. Fernando Falcão – Amanhecer Tabajara (À Alceu Valença)
B1. Anno Luz – Por Quê
B2. Andréa Daltro – Kiuá
B3. Os Mulheres Negras – Mãoscolorida
B4. Bené Fonteles – O M M
B5. Carlinhos Santos – Giramundo
C1. Priscilla Ermel – Gestos De Equilíbrio
C2. Carioca – Branca
C3. Marco Bosco – Sol Da Manhã
C4. Maria Rita – Cântico Brasileiro No. 3 (Kamaiurá)
D1. Marco Bosco – Madeira II (Mãe Terra)
D2. Priscilla Ermel – Corpo Do Vento
D3. Luhli E Lucina – E Foi

2月 27, 2017 by Tsurutani

今日の一曲 : Chaz Bundick Meets The Mattson 2 “JBS”

Toro Y MoiのChaz Bundickと、サンディエゴの双子ジャズ・バンド The Mattson 2の共作アルバム『Star Stuff』が3月31日にCompany Record Labelからリリース。かなり意外な組み合わせなのですが、Mattsonがオークランドのコンサート会場にドラムスツールを忘れてきてしまい、それを届けてくれたのがChaz Bundickだったという偶然の出会いで知り合ったのだそうです。Consequence of Soundのインタビューによれば、それ以前はお互いの音楽もまったく知らず、会って話をした時に音楽話で盛り上がり、Serge GainsburgやDavid Axelrod、ジャズやライブラリー音源など好みがとても近かったことからコラボレーションの話にまで発展したとのこと。タイトル曲の “Star Stuff” もサイケ・ロックな感じで両者の持ち味が出ていて良いのですが、最近公開された “JBS” はさらにコラボレーションが成功しているメローなサイケ・ジャズ・ポップ。この調子だとアルバムも良さそうですね。

『Star Stuff』 Tracklist:

01. Sonmoi
02. A Search
03. JBS
04. Star Stuff
05. Steve Pink
06. Disco Kid
07. Don’t Blame Yourself
08. Cascade

2月 22, 2017 by Tsurutani

NEWPORT VOICE vol.16

NEWPORTのフリーペーパー「NEWPORT VOICE」の第16号が完成いたしました。表紙の作品は2月20日から展示が始まるNutelさんの刺繍です。ぜひお手に取ってご覧ください!

<コンテンツ>
ザ・ジャケ買い 文/川口大輔
店主が訊く! 第九回 古屋遙 聞き手/鶴谷聡平
あなたと呑みたい あなた/森田美和 文/港ヨウコ
新港文庫の100冊 9冊目 『グッドモーニング』 最果タヒ・著
4コマ漫画 『うっかり!アンナちゃん』 作/青野賢一 画/大塚いちお

アートディレクション&デザイン/大塚いちお事務所

*「NEWPORT VOICE」は以下の場所で配布しています。

NEWPORT
Little Nap COFFEE STAND
RHYTHM_AND_BOOKS
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
BEAMS RECORDS
VACANT
CAY
SiS
jicca
PADDLERS COFFEE
À côté
ONLY FREE PAPER
etc.

2月 19, 2017 by Tsurutani

今日の一曲 : Sandro Perri “Changes”

先日、BEAMS RECORDSの廣瀬さんがNEWPORTで選曲してくれた時にかけていたOff Worldというユニットの曲が気になりまして、いろいろと調べたところ、これはトロントのインプロ・シーンのキーマンであるミュージシャン/プロデューサーのSandro Perriが中心となったプロジェクトでした。実験的だけど耳に心地よい音。この辺のジャンルにあまり明るくないのですが、Sandro Perriの過去のリリースを一通りチェックしたところ、実に素晴らしいですね。今ごろすみません。2000年代初頭にはPolmo Polpoという名義でノイズやミニマルテクノのような作品を出していて、Arthur Russellの “Kiss Me Again” をディスコとドローンを融合させてカヴァーしたりもしています。その彼が2000年代後半からバンド・サウンドや歌ものにシフトして、自身のソロ名義でシンガー・ソングライター的なヴォーカル・アルバムを何枚かリリースしているのですが、バックをインプロ系のミュージシャンがやっているのが特徴的。ゆったりとしたヴォーカルの後ろで、ギターやシンセの実験的な音色が鳴っているのがなんとも絶妙です。2011年のアルバム『Impossible Spaces』が一番良さそうだったので、LPを注文したら昨日やっと届きました。180gの重量盤でジャケの質感も良く、2つ折りのアートポスター付き。カナダのConstellationというレーベルです。”Changes” はアルバムの1曲目で、レーベルのサイトでは “Love & Light” と “Futureactive Kid (Part I)” の2曲がフリーダウンロードできます(こちら)。

2月 17, 2017 by Tsurutani

Nutel 展「よそのおじさん」

刺繍作家・渡邊笑理によるNutelのNEWPORTでの展示第2弾。今回は男性がテーマとなります。期間中はオリジナルグッズの販売やイベントも開催します。

◼︎Nutel 展「よそのおじさん」

会期:2017年2月20日(月)〜 3月18日(土)
時間:NEWPORTの営業時間に準じます
休み:毎週日曜日

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街で見かけたいろんなおじさん
何想フ…
おじさんのいる風景
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◼︎EVENT

3月4日(土)Nutelライヴソーイング
渡邊笑理さんがミシンを使ってその場で刺繍をするライヴソーイング。詳細は追ってお知らせします。

*詳細アップデート
イベントスタート : 19:00
ライヴ : 20:00〜(30min)
DJ : 鶴谷聡平(NEWPORT)
ゲストDJ : Dx (Soi Productions) *Jazzy Set
ノーチャージ

Nutel(ヌーテル)
渡邊笑理
日常の目に留まるモノや動植物をモチーフに、楽器を奏でるようにフリーハンドステッチでミシンを踏み、スケッチするような感覚で縫い描く絵画作品を制作。
*Nutel=縫うてる 地元の方言が語源
www.nutel.jp

2月 12, 2017 by Tsurutani

2月18日(土)ザ・スミス・ナイト

1983年にデビューし、オリジナル・アルバムを4枚残しただけで解散したにもかかわらず今もなお様々なアーティストに影響を与え続けているUKのバンド、ザ・スミス。数年前から「ザ・スミス・ナイト」をやりたい! という代々木のスミス・ファンからのラブコールを受けていたのですが、遂に開催の運びとなりました。メンバーのソロも含め、4時間たっぷりザ・スミスの音源をかけまくる一夜です。

<ザ・スミス・ナイト>

2月18日(土)20:00 – 24:00
選曲:DJ Kazz, Sunny Sappa, 青野賢一, 中島ノブユキ, 多屋澄礼(Twee Grrrls Club)
チャージ・フリー

*この日はベジタリアン・メニューに限定しての営業となります!

<これまでの○○ナイト>
ニーナ・シモン
セルジュ・ゲンズブール
ジョニ・ミッチェル
トム・ウェイツ
カエターノ・ヴェローゾ
山下達郎
ドナルド・フェイゲン
ヨ・ラ・テンゴ
シャーデー
YMO
ECM
山下達郎 Vol.2
ロイ・エアーズ
ザ・ビーチ・ボーイズ
ユーミン
エルヴィス・コステロ
マーヴィン・ゲイ
ア・トライブ・コールド・クエスト
エヴリシング・バット・ザ・ガール
山下達郎 Vol.3
タニア・マリア
エリック・サティ
ジェームス・テイラー
バービーボーイズ
山下達郎 Vol.4
山下達郎 Vol.5
プリンス
80’s サントラ
大瀧詠一
モンティ・アレキサンダー
バート・バカラック
クレプスキュール

2月 05, 2017 by Tsurutani

今日の二曲 : Mac DeMarco “This Old Dog” & “My Old Man”

2015年にニューヨークに行った時にちょうど前作のミニアルバム『Another One』が出たばかりで、向こうのレコードショップに並んでいたLPを買って帰って以来ずっと愛聴しているMac DeMarcoから待望の新作『This Old Dog』が5月5日にリリース(まだずいぶん先だ…)。これまではクイーンズの最果ての海沿いの街、ロッカウェイの自宅スタジオで制作していて、あの辺りの閑散とした風景と彼のユルい音楽性がマッチしていて妙に納得だったのですが、最近ロサンゼルスに引っ越したと聞いてなぜか残念な気がしていたところ。でも余計な心配は無用。フルアルバムとしては2014年の『Salad Days』に続く『This Old Dog』から同時に公開された2曲は、大きく雰囲気が変わったわけではなく、ちょっとだけ大人っぽくなって、それでいてMac DeMarcoらしさ溢れるトラックで最高です。Stereogumの記事に引用されているプレスリリースの本人コメントによれば、「アルバムのほとんどはアコースティックギターとシンセサイザーとドラムマシーンで、一曲だけエレクトリックギター。これは僕にとっては新しいことだね。本当のアコースティックではないけど、僕にとってのアコースティック・アルバムだよ。」とのことでかなり楽しみです。ヴァイナル予約します。

『This Old Dog』 Tracklist:

01. My Old Man
02. This Old Dog
03. Baby You’re Out
04. For the First Time
05. One Another
06. Still Beating
07. Sister
08. Dreams From Yesterday
09. A Wolf Who Wears Sheeps Clothes
10. One More Love Song
11. On the Level
12. Moonlight on the River
13. Watching Him Fade Away

2月 01, 2017 by Tsurutani
NEW SHIP