アップするのが遅過ぎますが、4月の4周年パーティーのために造ったオリジナルクラフトビール「新港麦酒」についてご報告です!
NEWPORTのオープン当初からメニューに入っていて、華やかな香りとフルーティーな味わいで常に人気の高い常陸野ネストビールのホワイトエール。このビールの製造元である茨城県の木内酒造さんでは、オリジナルレシピによる手造りビールを造ることができます。前からやってみたかったのですが、4周年の記念に木内酒造さんまで出向いて造ってきたオリジナルクラフトビール、名付けて「新港麦酒」です。
せっかくの機会なので、オリジナリティーもあってなおかつNEWPORTらしいビールを造りたいと思い、事前に木内酒造の担当者の米川さんにいろいろと相談してどういう味を目指すのかを決めました。
「ワインが好きな人にも気に入ってもらえるビール」
「普段はビールが苦手な女性にも美味しいと思ってもらえるビール」
この方向性に沿って、当日ホップの香りを実際に嗅がせてもらい最終的にレシピを決定。具体的に言うと、常陸野ネストビールのホワイトエールのレシピを元に、より柑橘系のニュアンスを出した爽やかなホワイトエールを目指しました。
まず麦芽(モルト)を計り、破砕します。今回のレシピではツーロウ7kgとウィート3kgでした。
破砕した麦芽を釜に投入。よく撹拌しながら65℃まで温度を上げていきます。
釜の下から一度麦汁を出してそれを釜の上に戻し、循環させて温度にムラが出ないようにします。
酵素の働きやすい温度に保つことで、麦芽のでんぷんが糖に変わります。ヨウ素溶液で糖化の終了をテスト。
さらに76℃以上に加熱して酵素の働きを止め、静かに麦汁を循環させて麦芽の層を作ります。
10分程度循環させると麦汁が濾過されてクリアーに。この時点で飲んでみたら結構甘かったです。
下から抜いた麦汁を煮沸用の釜に移動。
麦汁が減り始めたら、最初の釜の麦芽にお湯のシャワーをかけて糖分を抽出。
煮沸釜を100℃まで上げて麦汁を沸騰させます。ここでホップを投入。まずは苦味ホップのパール20g、そしてアロマホップのストリアンゴールディング35gとカスケード15gです。煮沸終了後にホワイトエール用のハーブを加えます。今回はオレンジピールを多めに70g、コリアンダー70g、ナツメグ10gでした。
最後に麦汁を20℃に冷却し、これで仕込みは完了!ここまでで約3時間の作業でした。
3週間の熟成期間を経て初のオリジナルビールが届いたのですが、ほぼ狙い通り、爽やかさとほのかな甘みを感じる柑橘系のホワイトエールが出来上がりました。お客様からも大好評!的確なアドバイスをして頂いた木内酒造の米川さん、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします!