今日の一曲(馬場一浩):Rufus Harley “Crack”

世界唯一のジャズ・バグパイプ奏者でしょう。
Rufus Harleyの1972年の作品「Re-Creation of the Gods」から「Crack」です。
カッコいいです。ジャケから分かるように変態的ですが、もちろん、内容も変態的。
決してワールドミュージック的な発想をもってして、バグパイプでジャズをやっている訳ではないのが良いです。
ぶりぶりにファンキーでぐりんぐりんにサイケデリック感が渦巻いております。
この人、もともと普通にサックスとか吹いていたそうですが、
ジョン・F・ケネディの葬儀の時に鼓笛隊が演奏していたバグパイプの音を耳にして、”これだ!”っと思ったみたいです。
1964年の初めに120ドルで中古のバグパイプを手に入れ、
試行錯誤の上、本来バグパイプでは不可能なメロディやフレーズを奏でられるようになったみたいです。
ビジュアルはとにかく変人ぽいですが、結構な努力家です。
個人的に、サン・ラを筆頭に自分の中に宇宙的な感覚を持ち、
まじめに音楽に努力するミュージシャンが大好きです。

(馬場一浩)

3月 15, 2012 by Tsurutani
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