今日の一曲 : Pal Joey “Flight 801”

6月22日の「真っ青な90’S」にお越し頂いた皆様ありがとうございました!真っ青のメンバー三人は全員40代で、90年代といえばリアルタイムでレコードを最も買っていた時期。それだけに、レコードも思い入れもあり過ぎてどこから手をつけていいのか分からない感もありましたが、最終的にはそれぞれのマイ・クラシックをかけることで時代の空気を少しは表現できたのではないでしょうか。

90年代に受けた影響は沢山あるのですが、今日の一曲ではPal Joeyの “Flight 801” をピックアップ。個人的には90年代初頭はアシッド・ジャズやレア・グルーヴ、そしてヒップホップにどっぷりハマっていて、新譜旧譜問わず、人がかけていないレコードで何かジャズっぽくてかっこいいのはないかと日々探し回っていた時代。この頃はまだレコード屋の店頭でも試聴ができず、勿論ネットもなく、情報はほぼ店頭のコメントやジャケに記載されたクレジット、そして口コミやクラブの現場だけでした。そんな中、ハウスの12インチにもジャジーなものがあることを発見。それがLarry HeardやNu GrooveのRheji Burrell、そしてこのPal Joeyでした。自身のレーベル、Loop D’ Loopの3番として’91年にリリースされた12インチが僕のPal Joey初体験だった訳ですが、なぜこれを買ったかと言えば、B面の “Flight 801” のクレジットに「Vibe Solo」という文字を見て「この曲にはヴィブラフォンが入っている=ジャジー」と思って買ってみたという記憶があります。実際にはシンセのプリセットみたいな音色のキーボード・ソロだと思いますが、’91年のジャジー・ハウスという意味では完璧な曲。以下のYouTubeは、12インチよりだいぶ短めにフェードアウトしていますが曲の良さは伝わるはずです。

6月 25, 2013 by Tsurutani
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