今日の一曲 : Chet Baker “Almost Blue”

先週土曜日の「エルヴィス・コステロ・ナイト」にお越し頂いた大勢の皆様ありがとうございました。1977年のデビューから現在に至るまで、初期のポストパンクなロックだけでなくカントリー/ジャズ/クラシックなど実に多様な作品を発表し、最新作のThe Rootsとの共作をはじめAllen Toussaint、Burt Bacharach、Bill Frisellなどとのコラボ作品も多数。そんなElvis Costelloの音源をなんとか5時間ほどに凝縮してプレイしました。スタイルは様々ですが、どの時代のCostelloにも共通して言えるのは、やはり優れたメロディ・メーカーでありワンアンドオンリーなシンガーであるということでしょうか。

カヴァーした曲やされた曲もいろいろかけたのですが、その中でも問い合わせがあったのがChet Bakerの “Almost Blue”。オリジナルはElvis Costelloの1982年のアルバム『Imperial Bedroom』に収録の曲で、Everything But The Girlもこの曲をカヴァーしています。ジャズ・トランぺッターでシンガーのChet Bakerは、亡くなる直前に制作された彼のドキュメンタリー・フィルム『Let’s Get Lost』(1988年/Bruce Weber監督)の中でこれを演奏していて、サントラにも一番最後の曲として収録されています。

カヴァーと言えば、CostelloがVelvet Undergroundの “Femme Fatale” をやっていて、これは2009年のアルバム『Secret, Profane and Sugarcane』の日本盤とiTunesのボーナス・トラックとしてリリースされています。フィドルとバンジョーのカントリーっぽいアレンジが新鮮です。R.I.P. Lou Reed.

10月 28, 2013 by Tsurutani
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