今日の一曲 : Everything But The Girl “Each And Every One (Live)”

先日の「エヴリシング・バット・ザ・ガール・ナイト」にお越しいただいた皆様ありがとうございました!その選曲のためにここ最近はEBTGの音源をじっくり聴き直していたのですが、個人的には91年の『Worldwide』や94年の『Amplified Heart』といった中期のアルバムの良さがしみじみと伝わってきて再発見でした。彼らのオリジナル・アルバム9枚のうち、1枚目から7枚目まではデラックス・エディションが2013年にリリースされていて、リマスターされたオリジナル・アルバムに加えシングルのB面曲やライヴ音源、宅録デモなどを収録したCD2枚組で、ハードカバー仕様のアートワークもクオリティー高くておすすめです。

どの時代、どのスタイルもそれぞれの良さがあるのですが、やはり核となるのは歌と曲の圧倒的な良さであり、一通り聴いた上で思ったのは、ヴォーカルとギターだけでシンプルに演奏した曲にこそ彼らの魅力が詰まっているということ。ファースト・アルバム『Eden』の冒頭を飾る “Each And Every One” はボッサ・ジャジーな彼らの初期の名曲な訳ですが、同アルバムのデラックス・エディションに収録されているこの曲の宅録デモは二人でひっそりと演奏していて、まるで息遣いまで聴こえてきそうな親密度でドキッとします。”Each And Every One” を二人だけで演奏したアコースティックなライヴ音源が7枚目のアルバム『Amplified Heart』のデラックス・エディションに収録されていて、これはフォーク・ソウルなアルバムを目指したというこの時期ならではのハートウォーミングなヴァージョンです。残念ながらストリーミングが見つからないので、ほぼ同じアレンジで同じフレージングの下記のライヴ映像(94年頃の同時期の演奏と思われます)をチェックしてみてください。

5月 19, 2014 by Tsurutani
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