今日の一曲 : Jameszoo “Flu feat. Arthur Verocai”

Kindred SpiritsやRwina Recordsから何枚かのEPを出しているオランダのプロデューサー、Jameszooのファースト・アルバム『Fool』が5月13日にBrainfeederからリリース。JameszooことMitchel van Dinther自身が形容するところによると「naive computer jazz」ということで、過去のEPで聴かれたストレンジなビート・ミュージックに加え生演奏がふんだんに用いられ、それをあくまでエレクトロニック・ミュージックの範疇でまとめ上げることによってかなり独特なサウンドとなっています。先に公開された “Flake” はドリーミーでエレクトリック・ラウンジなトラックでしたが、今回アップされた “Flu” はダイナミック・レンジの広い生演奏主体のビート・ミュージックで、ギターにはブラジルのArthur Verocaiをフィーチャー。『Fool』にはジャズ・ピアニストのSteve Kuhnをフィーチャーしたトラックもあります。noiseyに掲載されているインタビューによれば、アルバムを制作していた時期に最も影響を受けていたのがRobert Wyatt、Steve Kuhn、そしてArthur Verocaiで、それならば実際に演奏をお願いしてみようということで後者二人の参加が実現したそうです。他の参加ミュージシャンはオランダのキーボーディストやスイスのドラマー、デンマークのベーシストなどで、アルバムのリリース後には4〜5人編成でのライブも計画しているようなので来日も期待したいですね。

アルバム1曲目の “Flake” も以下でどうぞ。

『Fool』 Tracklist:
01. Flake
02. Lose
03. Soup
04. Flu feat. Arthur Verocai
05. Wrong
06. Meat
07. The Zoo feat. Steve Kuhn
08. Crumble
09. Nail (Skit)
10. Toots
11. Teeth
12. Virus (Bonus Track for Japan)

4月 15, 2016 by Tsurutani
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