2017年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『BPM ビート・パー・ミニット』(原題『120 Battements Par Minute』)のオリジナル・サウンドトラック・アルバムが12月24日にリリース。音楽を担当したのは、Black Strobeのプロデューサーとして2000年代からフレンチ・エレクトロ・シーンを牽引してきたArnaud Rebotini(アルノー・レボティーニ)で、監督のロバン・カンピヨとは2014年の映画『Eastern Boys』(日本未公開)に続いて2作目のタッグとなるようです。90年代初頭のパリを舞台に、エイズに対する差別と戦うゲイの若者たちを描いた作品で、音楽もその時代にブレイクしたフレンチ・ハウスへのオマージュを捧げるかのようなトラックが多数。オリジナルの他には当時のハウスを代表するMr. Fingersの “What About This Love (Kenlou Remix) ” も収録されています。ディープハウス的なトラックの他には、ハウスのシンセ・リフをピアノや木管楽器で室内楽風にアレンジしたスコアが何曲かあって面白い。全体としてバランスの良い上質なサントラ・アルバムに仕上がっています。映画『BPM ビート・パー・ミニット』は、日本では2018年3月24日公開です。