NEWPORTとフリーペーパーSOMEONE’S GARDENが共同開催する映画上映会のVOL.2。この日はNEWPORTがミニシアターに変貌します。
第2回目はレゲエ・ムーヴィーの傑作『ハーダー・ゼイ・カム』。主演はレゲエ・ミュージシャン、ジミー・クリフでサントラも非常に有名。首都キングストンを舞台にしたジャマイカ初の長篇劇映画で、ルード・ボーイたちのリアルな姿を描いた本作はレゲエ誕生のルーツを映し出した音楽映画の金字塔です。
NEWTHEATER VOL.2 『ハーダー・ゼイ・カム』
日時:2009年9月13日 (日)
開場 15:00 上映時刻 15:30 / 18:00 (上映時間103分)
会場:NEWPORT
料金:1,000円 (1ドリンク付き)
*お席に限りがございます。ご予約はお電話にて承っております。
あらすじ
レゲエのスター歌手を夢見る青年アイヴァンは、田舎からなけなしの金を握りしめて首都キングストンへやってきた。生き馬の目を抜くこの町で、すぐに文無しになってしまうアイヴァンだが、何とか待望のレコーディングのチャンスを得て、自作曲「ハーダー・ゼイ・カム」を吹き込む。マリファナ売買に身をやつし、お尋ね者として有名人になったアイヴァンの曲「ハーダー・ゼイ・カム」はヒットチャートを駆け上り、ルード・ボーイを代弁する存在となったアイヴァンはカリスマ的人気を獲得するが……。
解説
‘60 年代の終わりにカリブの島国ジャマイカで発祥した強烈なビート、レゲエ。いまや全世界の音楽シーンに定着したレゲエを世界に広める決定的な火付け役となったのが、ジミー・クリフ主演の『ハーダー・ゼイ・カム』である。首都キングストンを舞台にしたジャマイカ初の長篇劇映画『ハーダー・ゼイ・カム』は、本国はもちろんアメリカでも大反響を巻き起こし、第三世界から届いた衝撃のカルト映画としてカリスマ的人気を獲得。ジミーと並ぶ初期レゲエの人気バンド、メイタルズも参加したサントラ盤は世界的に大ヒットし、同年にリリースされたボブ・マーリィ&ウェイラーズのアルバム『キャッチ・ア・ファイアー』とともにレゲエ・ムーヴメントを巻き起こした。監督はジャマイカ生まれの白人、ペリー・ヘンゼル。役者のほとんどを現地調達し、生のままのジャマイカを描いたこの作品は、シャンティ・タウン(ジャマイカのスラム街)に生きる人々の強烈なエネルギーに満ち溢れている。チンピラ稼業のルード・ボーイがシャンティ・タウンを抜け出すには、歌手になってヒットを飛ばすしかない。苦労、貧窮に埋もれた自分の境遇に反抗し、必死に抜け出そうともがくルーディーたちのリアルな姿がそこにはある。映画『ハーダー・ゼイ・カム』は、ジャマイカの強烈な陽射しと、ゲットーの熱気と、シャンティ・タウンで生まれた反逆の音楽レゲエ誕生のルーツを映し出した音楽映画の金字塔である。
監督:ペリー・ヘンゼル
(1972年 / ジャマイカ)