Flying Lotusが主宰するBrainfeederからデビュー・アルバム『Early Riser』を日本先行でリリースしたばかりのTaylor McFerrin。ジャズ界のベテラン・シンガー、Bobby McFerrinを父に持つ彼がBrainfeederからというのも驚きですが、それは音を聴けば納得。オーガニックなソウルやジャズの要素とフューチャリスティックなビート・ミュージックがいい具合に混ざり合ったアルバムで、豪華なゲストに目が行きますが、これだけバランス良くまとめ上げたのはTaylor McFerrinの手腕でしょう。アルバムでは本人自身が歌っているのは数曲で、意外とシンガーというよりはプロデューサーとしての気質が強い人なんですね。Jose JamesというよりはThundercatの流れに近いサウンドというか。実際『Early Riser』にはThundercatとRobert Glasperをフィーチャーした “Already There” という曲が収録されていて、本来ならこのとてもスリリングなジャズ・トラックを今日の一曲にしたいところですがストリーミングがないので断念。代わりにHiatus KaiyoteのNai Palmをヴォーカルにフィーチャーしたアルバム中もっともポップな “The Antidote” を。今週末の「BRAINFEEDER 4」でのTaylor McFerrinのライヴが一体どんなパフォーマンスになるのか気になります。
UPDATE: “Already There” も公開されました。
『Early Riser』 Tracklist:
01. Postpartum
02. Degrees of Light
03. The Antidote feat. Nai Palm
04. Florasia
05. 4 AM
06. Stepps
07. Already There feat. Robert Glasper & Thundercat
08. Decisions feat. Emily King
09. Blind Aesthetics
10. Place in My Heart feat. Ryat
11. Invisible/Visible feat. Bobby Mcferrin & Cesar Camargo Mariano
12. PLS DNT LSTN
13. My Queen feat. Vincent Parker (Bonus Track for Japan)