今日の一曲 : Andréa Daltro “Kiuá” (from 『Outro Tempo: Electronic And Contemporary Music From Brazil, 1978-1992』)

ちょうど3年前にこちらで紹介したイタリアのアンビエント・プロデューサー、Gigi Masin(ジジ・マシン)の編集盤『Talk To The Sea』をリリースし、Masinの再評価や過去作品のリイシューを後押ししただけでなく、数々の発掘リリースによって昨今のアンビエント/ニューエイジ人気のトレンドを作ったと言っても過言ではないアムステルダムのレーベル、Music From Memoryからまたもや凄まじい作品が登場。『Outro Tempo: Electronic And Contemporary Music From Brazil, 1978-1992』というタイトルのとおり、ブラジルのエレクトロニック・ミュージックや現代音楽にスポットを当てたコンピレーションで、ブラジル音楽の中でもこれまで日の目を見ることのほとんどなかった音源を選曲しています。まずはヴァイナル・オンリーで、日本のレコードストアにも入荷してきました。シンセやドラムマシーンが使われている曲や、アコースティックなものでは現代音楽やECMの作品群を思わせる曲が選ばれていて、なおかつブラジルならではのリズムやメロディーが独特なトラックばかり。こんなコンピレーションはいまだかつて聴いたことがありません。全17曲中、Egberto Gismontiがシンセ、ギター、パーカッションで4曲にクレジットされていて、この時代のキー・パーソンだったことが伺い知れます。今日の一曲でピックアップしたAndréa Daltroの “Kiuá” は、1988年の同名アルバムのタイトル曲。すべてにおいてヤバい一曲ですね。レーベルのSoundcloudにはアルバム全曲のダイジェスト(と言っても8割ぐらいの尺で試聴可能)が上がっています。そしてMusic From Memoryのこれまでのタイトルの中から選りすぐったベスト盤的なコンピレーション『MUSIC FROM MEMORY – COMPILED BY CHEE SHIMIZU』が3月20日にリリースされるとのことで、そちらも楽しみです。

『Outro Tempo』 Tracklist:

A1. Piry Reis – O Sol Na Janela
A2. Nando Carneiro – G.R.E.S. Luxo Artesanal/O Camponês
A3. Cinema – Sem Teto
A4. Os Mulheres Negras – Só Quero Um Xodó
A5. Fernando Falcão – Amanhecer Tabajara (À Alceu Valença)
B1. Anno Luz – Por Quê
B2. Andréa Daltro – Kiuá
B3. Os Mulheres Negras – Mãoscolorida
B4. Bené Fonteles – O M M
B5. Carlinhos Santos – Giramundo
C1. Priscilla Ermel – Gestos De Equilíbrio
C2. Carioca – Branca
C3. Marco Bosco – Sol Da Manhã
C4. Maria Rita – Cântico Brasileiro No. 3 (Kamaiurá)
D1. Marco Bosco – Madeira II (Mãe Terra)
D2. Priscilla Ermel – Corpo Do Vento
D3. Luhli E Lucina – E Foi

2月 27, 2017 by Tsurutani
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