今日の一曲 : Teebs “View Point”

サイケデリックかつドリーミーな上モノとヒップホップのビートが見事に融合した2011年の傑作デビュー・アルバム『Ardour』で知られるLAのプロデューサー/ペインター、Teebs。編集盤の『Collections 01』やPrefuse 73とのコラボ・ユニットであるSons Of The Morningとしてのリリースを経て、オリジナル・アルバムとしては2枚目となる
『E s t a r a 』がBrainfeederから遂にリリース(国内盤先行で3月29日発売)。最初に公開された “View Point” を聴くと、これまでよりも少しだけビートがたくましくなった気がします。プレスリリースによれば、Stones ThrowのJontiをフィーチャーしたレフトフィールド・ポップがあったり、Prefuse 73やJagga JazzistのLars Horntvethとのコラボ、そして “Piano Days” というメランコリック・チューンがあったりということなので、前作よりもさらに進化していることが予想されます。アルバム期待大です。

『E s t a r a』Tracklist:

01. The Endless
02. View Point
03. Holiday (feat. Jonti)
04. Shoouss Lullaby
05. SOTM
06. Hi Hat (feat. Populous)
07. NY pt 1
08. Piano Days
09. Piano Months
10. NY pt 2 (feat. Prefuse 73)
11. Mondaze
12. Wavxxes (feat. Lars Horntveth)
13. Gratitude [Bonustrack for Japan ]

2月 07, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Illum Sphere “Embryonic”

TectonicやYoung Turksからシングルをリリースし、Radioheadのリミックスも手掛けて注目を集めたマンチェスターのDJ/プロデューサー、Illum Sphereの初のアルバム『Ghosts Of Then And Now』が日本先行でNinja Tuneからリリース。ダークな世界観と先鋭的なビート・プログラミングというだけだったら最近のUKのトレンドの範疇に収まってしまいそうですが、このアルバムはそれだけではなく、女性ヴォーカルをフィーチャーしたメロディーの美しさと、マリンバやオルガンやウーリッツァーなどの有機的な音色をいい塩梅に取り込んで、異なる要素が絶妙なバランスの上に成り立っているのが独特です。この手のサウンドには珍しく、曲単位というよりはアルバム全体で聴きたい作品。Pitchfork Advanceでアルバムのフル・ストリーミングが始まったのでぜひチェックしてください。

『Ghosts Of Then And Now』Tracklist:

01. Liquesce
02. At Night feat. Mai Nestor
03. Sleeprunner
04. The Earth Is Blind (Prelude)
05. The Road feat. Shadowbox
06. Ra_Light
07. It’ll Be Over Soon
08. One Letter From Death
09. Ghosts Of Then & Now
10. Love Theme From Foreverness feat. Shadowbox
11. Lights Out / In Shinjuku
12. Near The End
13. Embryonic feat. Shadowbox
14. Hand Shadows (Bonus Track for Japan)

2月 04, 2014 by Tsurutani

2月のNEWSOUNDスケジュール

NEWPORTの毎週土曜のDJイベント、NEWSOUNDの2月のスケジュールです。

2/01 DJ Kazz *冬の電子バラード編
2/08 馬場一浩
2/15 マーヴィン・ゲイ・ナイト 選曲:竹田直樹(アーヴァン感)
2/22 青野賢一

21:00 – 24:00
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーですので、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

1月 30, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Timber Timbre “Hot Dreams”

Timber Timbreというカナダ出身のバンドの3枚目のアルバム『Hot Dreams』が4月1日にArts & Craftsからリリース。これまでの曲をチェックしてみたらオルタナティヴなフォークやR&Bテイストで良かったのですが、この新作からのタイトル・トラックが桁違いに良くて参りました。ロマンティックなバラードで、フロントマンのTaylor Kirkのヴォーカルと後半のサックスがたまりません。この一曲だけで映画が撮れそう。ストリップ・バーのビデオ・クリップとの組み合わせも最高です。

Timber Timbre – Hot Dreams [Official Video] from Arts & Crafts on Vimeo.

『Hot Dreams』 Tracklist:

01. Beat The Drum Slowly
02 Hot Dreams
03. Curtains!?
04. Bring Me Simple Men
05. Resurrection Drive Part II
06. Grand Canyon
07. This Low Commotion
08. The New Tomorrow
09. Run From Me
10. The Three Sisters

1月 30, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Andrew Ashong “Love The Way”

Theo Parrishがプロデュースしたメローなボッサ・ソウル “Flowers” で知られるガーナ出身ロンドン在住のシンガー・ソングライター、Andrew Ashongが自身のレーベルであるWhich Way Recordsから1月27日に3曲入りEPをリリース。その中の “Love The Way” がこれまたメローなソウルで気持ち良いです。こんなに穏やかなサウンドなのにどこかヒプノティックでトリッピーな感覚があるところがこの人ならではでしょう。同EPに収録の “Special” の方はさらに過剰なエコーがかかったアシッド・ソウルです。

1月 23, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Vampire Weekend “Step (Remix) Feat. Danny Brown, Heems, & Despot”

多くのメディアで2013年のベスト・アルバムに選ばれているVampire Weekendの『Modern Vampires Of The City』。その中でも個人的には一番好きな “Step” が、バンドからの新春プレゼントとして、Danny Brown、Das RacistのHeems、Despotという3人のアンダーグラウンド・ラッパーをフィーチャーしたWintertime Remixという形でフリー・ダウンロード公開されています。何と言ってもDanny Brownにヤラレますね。以下のツイートの中のリンクからダウンロードできます。それにしてもこの曲がSouls Of Mischiefの “Step To My Girl” という曲へのオマージュだったとは、Rolling Stoneの記事で初めて知りました。

1月 16, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Real Estate “Talking Backwards”

前作『Days』をNEWPORTでも毎日のようにかけていたニュージャージー出身のインディ・ロック・バンド、Real Estateの待望のサード・アルバム『Atlas』がDominoから3月4日にリリース。昨年から告知が始まっていましたが、その中からの一曲 “Talking Backwards” がようやく公開されました。期待を裏切らないグッド・メロディー。シカゴにあるWilcoのスタジオで2週間でレコーディングされたそうです。メンバーもドラマーとキーボーディストが加わって、アルバムの音がどうなっているのか本当に楽しみ。

『Atlas』 Tracklist:

01. Had to Hear
02. Past Lives
03. Talking Backwards
04. April’s Song
05. The Bend
06. Crime
07. Primitive
08. How Might I Live
09. Horizon
10. Navigator

1月 15, 2014 by Tsurutani

今日の一曲 : Denise Lasalle “Trapped By A Thing Called Love”(『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』より)

ジム・ジャームッシュ監督の4年振りの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』。コアなジャームッシュ・ファンにとっても印象の薄かった前作『リミッツ・オブ・コントロール』に続く作品はジャームッシュによるヴァンパイア映画、という何を期待すべきなのか分からない流れでの鑑賞となったこの新作ですが、正直かなり良かったです。全編を支配するダークなトーンの中にふんだんに盛り込まれたユーモアはいかにもジャームッシュ。そしてこれまでに比べても音楽の占める比重の高い『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は、間違いなく近年の彼のベストではないでしょうか(初期では『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を、中期では『デッドマン』を推します)。

主人公のアダム(トム・ヒドルストン)とイヴ(ティルダ・スウィントン)は吸血鬼のカップル。アダムはデトロイトに住む伝説のミュージシャンで、イヴはモロッコから彼の元を訪れる。荒廃したデトロイトの街を夜中にジャガーに乗ってドライブする二人は、Jack Whiteの生家を廻り、その後アダムがモータウン博物館を見に行こうと誘うが、イヴは「私はスタックス派よ」と言って断る。そのイヴが部屋でアダムと踊る時にかけたレコードが、Denise Lasalleの “Trapped By A Thing Called Love” でした。これはDenise Lasalleがデトロイトのレーベル、Westboundからリリースしたアルバム『Trapped By A Thing Called Love』のタイトル曲で、サウンドは典型的なサザン・ソウル。レーベルはデトロイト(ノーザン・ソウル)なのにどうしてサザン・ソウルかと言えば、録音がメンフィス(イヴの好きなStaxもメンフィスのレーベル)で、プロデュースはAl GreenなどHi Records(これもメンフィスのレーベル)での仕事が有名なWillie Mitchellなのでした。さすがスタックス派のイヴのチョイス。ちなみに、アダムが乗っているジャガーは、かの有名なDJ Rolandoによるデトロイト・テクノ・クラシック “Jaguar” にかけていることと思われます。

残念ながら『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のサントラ盤はリリースされていないようですが、ここ数年ジャームッシュと組んでアルバムを何枚か出しているオランダのリュート奏者、Jozef Van Wissemによるオリジナル・スコアも非常に良かったので勿体ないですね。

UPDATE: 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のサントラ盤はCDと2LPでAll Tomorrow’s Partiesから2月24日にリリースとなる模様です。

1月 06, 2014 by Tsurutani

1月のNEWSOUNDスケジュール

NEWPORTの毎週土曜のDJイベント、NEWSOUNDの1月のスケジュールです。

1/11 Ken Hidaka (hangouter/ Lone Star Productions)
1/18 中島ノブユキ
1/25 青野賢一

21:00 – 24:00
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーですので、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

1月 04, 2014 by Tsurutani

12月28日(土)真っ青 presents 紅青歌合戦

今年も残すところあとわずかとなってまいりました。2013年の締めくくりとして、選曲ユニット「真っ青」によるイベントの開催が決定です!真っ青の三人(青組)が女子DJ三人(紅組)をゲストに迎え、男性は男性アーティストの曲を、女性は女性アーティストの曲をバック・トゥ・バックでプレイ。最後には審査員のみなさんによる投票により勝負が決まります。今年は「紅青歌合戦」で年忘れ!

<真っ青 presents 紅青歌合戦>

12月28日(土)20:00 – 24:00
選曲
紅組:AKO, moe (Twee Grrrls Club), mio (BYT)
青組:真っ青 (山崎真央, 鶴谷聡平, 青野賢一)
チャージ・フリー

12月 17, 2013 by Tsurutani
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