今日の一曲 : Andy Stott “Numb”

実験的なミニマル・サウンドで知られるマンチェスターのプロデューサー、Andy Stottがニュー・アルバム『Luxury Problems』を10月29日にModdrn Loveからリリース。アルバムのオープニング・トラック “Numb” が公開されているのですが、これが何やら凄い。これまでのダークなイメージとは打って変わって、カットアップ&レイヤーした女性ヴォーカルが美しく幻想的な空間を構築していきながら、デジタル化したTheo Parrishのようなディープなビートが入って来て一気にAndy Stottの世界が立ち現れるというヤバいトラック。よく聴くとこのビートは全部ヴォーカル素材のエディットで出来ているような気がします。『Luxury Problems』は全8曲中5曲にヴォーカルが使われているとのことで、仕上がりが非常に楽しみです。

“Luxury Problems” Tracklist
01. Numb
02. Lost and Found
03. Sleepless
04. Hatch the plan
05. Expecting
06. Luxury problems
07. Up the box
08. Leaving

10月 02, 2012 by Tsurutani

10月のNEWSOUNDスケジュール

NEWPORTの毎週土曜のDJイベント、NEWSOUNDの10月のスケジュールです。

10/6 DJ KAMPOW
1013 青野賢一 (BEAMS RECORDS)
10/20 中島ノブユキ
10/27 馬場一浩

21:00 – 24:00
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーですので、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

10月 01, 2012 by Tsurutani

今日の一曲:鈴木慶一とムーンライダース ”火の玉ボーイ”

9月の後半になって、急に秋らしい気温になった東京。そんな季節の移り変わりを受けて、9/22のNEWSOUNDはしっとりとした質感の音楽に、消えゆく夏の気配をノイズに込めて選曲しました。今回紹介するのは、この日のセットの最後の方にプレイした、鈴木慶一とムーンライダース「火の玉ボーイ」です。1976年にレコードが発売され、これまでに何度かCDとしてリイシューもされている、日本のオルタナティブロックの傑作アルバム『火の玉ボーイ』。このアルバム、当初は鈴木慶一のソロアルバムという体で制作されており、名義こそ鈴木慶一とムーンライダース(このアルバムでは「ムーンライダー”ズ”」でない)になっていますが、ティン・パン・アレイ、ラスト・ショウ、南佳孝、矢野顕子らが録音に参加しています。アルバムタイトル曲である「火の玉ボーイ」は、東京という街にまだ暗い夜があった頃の匂いを存分に感じさせる曲。都市に闇があり、謎があれば、何も起こらなくても探偵気分というようなジャケットのアートワークは、この曲を非常によく表しているといえます。薄暗い横丁からふらりと見知らぬ人が出てくるようなイントロから、曲の世界にグッと引き込まれるでしょう。聴き所は、フェードアウト少し前に出てくる、矢野顕子のスキャットと、林立夫のドラムのスリリングな掛け合い。奇跡的なテイクだと思います。そうそう。現在原宿の「TOKYO CULTUART by BEAMS」では、菅原一剛さん、武井義明さんというふたりの写真家が撮影したムーンライダーズの写真展を開催しています(10/17まで)。この記事を読んで興味を持った方はぜひ足を運んでみてください。ちなみに、ムーンライダーズという名前は、稲垣足穂『一千一秒物語』の中の一篇からとられたもの。秋の夜長、足穂と「火の玉ボーイ」なんて、なかなか素敵ではないでしょうか。

(青野賢一)

9月 29, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Rhye “The Fall”

以前にこちらでも紹介したLAのソウルフルなユニット、Rhyeのニュー・シングル『The Fall』が10月9日にリリース。そのタイトル曲が公開されましたが、これまた素晴らしい。軽やかなモダン・ソウルで、優しい女性ヴォーカルが実にいいですね。来年2月には待望のデビュー・アルバムが出るようです。

9月 28, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Efterklang “Hollow Mountain”

9月25日にリリースされるデンマークのバンド、Efterklangの新作『Piramida』。元々エレクトロニカ的なシーンから出て来たバンドで、これまでの作品にも音の面白さは十分にあったのですが、今回のアルバムではそれがひと際目立っています。ロシアの北極圏に位置するPiramidaという廃墟の街で9日間に渡ってフィールドレコーディングされたという実に様々な音が、アルバムの10曲すべてにふんだんに使われていて、随所に耳慣れない音色を聴くことができます。(先週からNPRで全曲ストリーミング中)

ファースト・シングル “Hollow Mountain” で聴ける親指ピアノのような音色はオイルのタンクを叩いた音だとか。アルバムは他にもいい曲が揃ってますが、”Told To Be Fine” や “Dreams Today” あたりがおすすめです。

アルバムのトレーラーでは音の採集風景も。

9月 24, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Diplo “About That Life”

Diploが2004年の『Florida』以来となるオリジナル・アルバムを来年リリースする予定。本人曰く「サイケデリック・サザン・ゴスペル」だそうで何だか楽しみ。(via Pitchfork)

来年のアルバムにも入るであろうニュー・シングル “About That Life” は、60年代っぽいサイケデリック・ソウルでどこかオリエンタルなムードがいいですね。ビデオクリップもまさにそんな感じです。レーベルのSoundcloudでダウンロードできます。

9月 21, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Zo! And Tigallo “Africa”

9月15日のNEWSOUNDは、gm projectsの石黒ルイ君がDJ。普段はウェブの仕事をしている彼ですが、思った以上のレコード好きで、ジャズ/レゲエ/ロック/ハウスなど様々なジャンルの曲をほとんどヴァイナルでプレイしてくれました。Zo! And TigalloはR&B〜ヒップホップ界隈のキーボーディストとシンガーによるユニットで、80’sヒットをカヴァーしたアルバム『Love The 80’s』が今なお人気。もちろん “Africa” もその収録曲で、オリジナルは言わずと知れたTOTOの大ヒット曲ですね。しかしこれもヴァイナルがあったとは・・・。

9月 18, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Co La “Smooth Solidarity”

Co La と書いて「コ・ラ」と読むようです。
普通に試聴してカッコいいなと思って買ったCDです。
アルバムタイトルは、『Daydream Repeater』。
で、CDのライナーの情報を読んでビックリ!今年の自分のベスト・アーティストDustin Wongが以前やっていたというロック・デュオEcstatic Sunshineの片割れMatthew Papichのソロ・プロジェクトだったんです。
だから、Dustin Wongの音楽にも共通するアヴァンギャルドな感覚が私好みだったわけです。
古い音楽をサンプリングしつつ、ハイテクなサウンドを絶妙に組み合わせた、ユルい浮遊感が最高です。
今回選んだ曲には、レゲエがサンプリングされています。
全体を通して聴けるオススメのCDです。
国内版のCDは500枚限定での販売みたいなので、気に入った方はお早めに。

(馬場一浩)

9月 14, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Woods “Cali In A Cup”

Woodsの新作『Bend Beyond』が9月18日にリリース。そこからのファースト・シングル “Cali In A Cup” のビデオクリップが最高です(もちろん曲も)。カリフォルニアのビッグ・サーあたりでのライヴ・イベントなんでしょうか?なんだかこういう風景、湘南でも静岡でも見たことあります。海の気持ち良さは万国共通ですね。

9月 10, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Leon Ware “Hold Tight”

9月1日のNEWSOUNDはアーヴァン感を主催する竹田直樹さんがDJでした。音楽だけで場の空気がここまで変わるのか・・・。つまり、NEWPORTが見たことのないぐらいにアダルトでアーバンな店になっていたのですが、これもまたいい雰囲気で新鮮でした。

竹田さんはこの日はLeon Wareのいろいろな年代の曲をかけていたのですが、今年出た新曲があるのを知りませんでした。LAのQuieres Chicleというレーベルからリリースされていて、A面はQuadronというグループをフィーチャーした “Orchids For The Sun“。B面が “Hold Tight” で、アーヴァン感師範の竹田さんはこちらを押していました。どちらもLeon Wareの黄金期のサウンドと比べても遜色のないメロー・ソウルで最高ですね。

9月 05, 2012 by Tsurutani
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