ディスコ・パンク・バンド、Tussleの元メンバーであり、自身のソロ・プロジェクト、Arpとしてはプログレ/アンビエントな傑作アルバム『Soft Wave』をリリースしているAlexis Georgopolous。そのArpの新曲がまさかの転身で驚きです。”More (Blues)” は9月17日にSmalltown Supersoundからリリースされる『More』に収録の曲で、生音のホーン・セクションやオルガンを全面にフィーチャーした歌ものブルース。Arpにとっては勿論初めての試みですが、でも凄くいい。前の路線も大好きだっただけに、ニュー・アルバムがどうなっているのか興味津々であります。
6月24日(月)NPワイン会:アレクサンドル・ジュヴォー
NEWPORTのお得なワイン会のお知らせです。普段グラスでお出ししているものよりもワンランク上のクラスのワインを、この日だけのお手頃な価格にてグラスでご提供します。今回は中身のワインもラベルも一つ一つ丹念に、まさに手作りという言葉がふさわしいブルゴーニュの生産者、アレクサンドル・ジュヴォーです。
6月24日(月)21:00~
会費:1,750円(下記①②のグラス1杯ずつ)
① アレクサンドル・ジュヴォー オ・ディス 2010(白)
シャルドネ100%
② アレクサンドル・ジュヴォー アン・ロルム 2008(赤)
ピノ・ノワール80% ガメイ20%
*先着14名様まで。
*それぞれのお席でお飲み頂きますので、お時間に遅れても早くいらしても大丈夫です。
*普段と同じ雰囲気ですのでお気軽にどうぞ。
<アレクサンドル・ジュヴォー>
ディジョン大学で美術を専攻し、5年間のあいだ写真をはじめ幅広く学びます。卒業後、ディジョンで美術品の個展を開くアトリエを2年運営。その後、農業学校に入りなおし、ぶどう栽培とワイン醸造を学びました。4年間ワイナリーで働いて腕を磨き、2001年にワイン造りをスタート。収穫は全て手摘みで行い、ぶどうが潰れないように小さなプラスティックケースに丁寧に入れて運びます。醸造で注意する事は、できるだけ人為的な介入をしない自然な発酵と熟成。当然ながら天然酵母で醸造し、亜硫酸を最後の段階まで使わない方法によって、ぶどうが持つ豊かな味わいを最大限残すようにします。
① オ・ディス(’10) 2010
蔵のあるブルゴーニュはマコンのウチジー地区から南に約7kmにある東向きの区画。この区画だけのブドウを使って年号の違い、すなわち作柄の違いを表現しようという考えから年号をワイン名に当てた。
② アン・ロルム 2008
ウチジー地区にある真南向きで緩やかに傾斜した日照量の多い区画。ワイン名はこの区画名に由来。2008年の方が閉じ気味だったため、2009年が先にリリースされた。2010年はロゼを造ったためロルム赤のキュヴェはありません。
今日の一曲 : Dariush Dolat-Shahi “Samā”
Amazonで在庫なし状態にも関わらず購入ボタンをして、入荷待ちすること約半年。
全然忘れていた頃に、先日不意に届いた民族音楽+エレクトロニック音楽の傑作。
Dariush Dolat-Shahiの1985年発表の『Electronic Music Tar & Sehtar』です。
文化的にたいへん貴重な音源を多数所有するアメリカのスミソニアン博物館の民俗音楽レーベル、
Smithsonian Folkways Recordingsからリリースされていたもの。
イラン系アメリカ人作曲家/民俗リュート奏者のDariush Dolat-Shahiによるエレクロトニックな作品なんですが、
イランの弦楽器タールとセタールの演奏にアナログシンセのピコピコ音が絡む、
さらにフィールドレコーディングされた鳥の鳴き声なんかも聴こえてくるから
スペーシーかつサイケデリックで変態的にカッコいいです。
このCDは再発盤で数に限りがあるっぽいので、気に入ったら、すぐさまAmazonでクリックを。
(馬場一浩)
6月22日(土)真っ青な90’S
選曲ユニット「真っ青」の久しぶりのイベントは、90年代しばりの企画です。ジャンルが細分化し、進化/深化を極めた90年代。人によって様々な切り取り方があるであろうこの10年間の音源だけで、一晩たっぷり選曲します。真っ青ならではの90’Sをお楽しみください!
<真っ青な90’S>
6月22日(土)19:00 – 24:00 @ NEWPORT
選曲:真っ青
チャージ・フリー
*先着30名様に真っ青によるミックスCDを差し上げます。
<真っ青>
クラブのみならず、ファッションショーやホテル、 ショップ、カフェなど、およそ音楽と触れ合うことが出来る空間すべてに良質な選曲を提供してきた山崎真央(gm projects / AKICHI RECORDS)、鶴谷聡平(NEWPORT)、青野賢一(BEAMS RECORDS)の3人が結成したユニット「真っ青」。20年以上のDJキャリアに裏付けされたスキル、レコード・CDショップのバイヤー経験がもたらす豊潤な音楽的バックグラウンド、そしてアート、文学、映画などにも精通する卓越したセンスから生まれるそのサウンドは、過去、現在、未来に連なる様々な心情を呼び起こし、聴くものの目前に景色を描き出すものである。リミックスを手掛けた「中島ノブユキ/Thinking Of You (真っ青Remix)」 はまさに青いサウンドスケープ。
今日の一曲 : CFCF “Camera”
現代音楽の要素を多分に含んだトラックをリリースしているモントリオールのプロデューサー、CFCFが新作EP『Music For Objects』を7月8日にリリース。これは素晴らしかった昨年の『Exercises』EPと対になる作品とのことで、先行で公開された “Camera” を聴くと、今回もアンビエント/現代音楽的なトラック集になることが予想されます。”Camera” はフリー・ダウンロード中です。
“Music For Objects” Tracklist:
1. Glass
2. Bowl
3. Turnstile
4. Camera
5. Keys
6. Perfume
7. Lamp
8. Ring
今日の一曲 : David Lynch & Lykke Li “I’m Waiting Here”
2011年の『Crazy Clown Time』に続くDavid Lynchの音楽アルバム『The Big Dream』が日本先行で7月10日にリリース。自らの音楽をして「ハイブリッドでモダナイズされた陰鬱なブルース」と形容するリンチは、Bob Dylanの “The Ballad of Hollis Brown” のカヴァー以外はすべての曲を書き、歌っているようです(詳細は日本盤の発売元であるBEATINKのサイトへ)。今回のアルバムには、CD/LP/デジタルのすべてのフォーマットにダウンロード・ボーナスが付いていて、本編の曲よりも先にLykke Liをフィーチャーしたそのボーナス・トラック “I’m Waiting Here” が公開されました。このビデオ・クリップ、まるで『ロスト・ハイウェイ』をドキュメンタリー・タッチに置き換えたかのような映像で、クレジットを見ると “Concept by Lykke Li and Daniel Desure. Edited by Jesse Fleming and Sadie Strangio.” となっているのでリンチ自身は関わっていないんですね。それにしても、どこかオールディーズ調のダーク・ドリーミーなトラックと、最後夜になってロードサイドのモーテルのパーキングに車を入れて終わるクリップは完璧なるリンチ・ワールド。
“The Big Dream” Tracklist:
01. The Big Dream
02. Star Dream Girl
03. Last Call
04. Cold Wind Blowin’
05. The Ballad of Hollis Brown
06. Wishin’ Well
07. Say It
08. We Rolled Together
09. Sun Can’t Be Seen No More
10. I Want You
11. The Line it Curves
12. Are You Sure
13. And Light Shines ( Bonus Track – Japan Exclusive )
+ I’m Waiting Here with Lykke Li ( Download Bonus Track – Worldwide )
今日の一曲 : Bibio “Sycamore Silhouetting (Session)”
先月リリースされたBibioの『Silver Wilkinson』は実にいいアルバムで、ここ最近のビートを全面に出した作品とは異なり、生楽器にフォーカスしたアコースティック寄りなアルバムでした。その中の収録曲 “Sycamore Silhouetting” のセッション映像が公開されたのですが、これがさらに温もりのある生演奏で素晴らしいです。3人によるセッションで、Bibio本人はサックスも吹くんですね。たまにはこんな感じで、穏やかに一日を過ごしたいものです。。
今日の一曲 : Juan Atkins & Moritz Von Oswald “Mars Garden”
最初にこのニュースを目にしただけでビビりましたが、デトロイト・テクノのパイオニアであるJuan Atkinsと、その影響を受けてベルリンで発展させたテクノ・ダブの巨匠Moritz Von Oswaldの二人が共作アルバム『Borderland』を6月10日にリリース。そこからの最初のトラック “Mars Garden” が公開されたのですが、この研ぎ澄まされた音、すべてドラムマシーンとシンセなのにこの温かさは一体何なんでしょうか。聴いているだけで気持ちよくなってくるのは流石です。ぜひヴァイナルで聴いてみたいですね。
6月のNEWSOUNDスケジュール
NEWPORTの毎週土曜のDJイベント、NEWSOUNDの6月のスケジュールです。
6/01 「ロイ・エアーズ・ナイト」 選曲:DJ Kazz
6/08 馬場一浩
6/15 Ken Hidaka (hangouter/ Lone Star Productions)
6/22 「真っ青な90’S」 選曲:真っ青
6/29 Ako
21:00 – 24:00(6/22のみ19:00 – 24:00となります)
Charge free.
Enjoy music.
*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーですので、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。
今日の一曲 : Boards Of Canada “Reach For The Dead”
Boards Of Canadaの8年振りとなるアルバム『Tomorrow’s Harvest』が、日本先行で6月5日に遂にリリース。世界中で繰り広げられていたミステリアスかつ周到なアルバム・キャンペーンも話題となっていましたが、先日深夜に渋谷のスクランブル交差点の街頭ビジョンで流されたアルバムからの最初のトラックがオフィシャルに公開されました。タイトルは “Reach For The Dead” で、この曲のビデオはこれまでもBOCのクリップを手掛けているNeil Krugによるもの。フル・スクリーン・モードで観るとハマります。日本盤は先行な上に特典も豪華なので、CDで買うなら断然日本盤でしょう。