今日の一曲 : Yo La Tengo “Shades Of Blue” (from『There’s A Riot Going On』)

オリジナル・アルバムとしては『Fade』以来5年ぶりとなるYo La Tengoの新作『There’s A Riot Going On』が、3月16日にMatadorからリリース。その中から一気に4曲が公開されました。一目でわかる通り、Sly & The Family Stoneの1971年のアルバム『There’s A Riot Going On(暴動)』と同タイトルな訳ですが、Matadorのサイトでは、1971年当時にも通じる混乱や不安や分断という状況下において、Yo La TengoはSlyのアルバムのダークなエネルギーとはまた違った、怒りや絶望に対抗する別な手段を提示していると説明されています。なるほどこの4曲はいずれもYo La Tengoのソフトでジェントルな側面のトラックばかりですね。アルバムのプロデュースや録音はすべてメンバー3人で行い(ミックスは後日John McEntireが担当)、事前のリハーサルもジャム・セッションも無く、レコーダーを回しっぱなしで制作したそうです。ちなみにYouTubeにオフィシャルで上がっているアルバムのトレーラー的な音源は、この4曲を同時再生したものと思われます。

『There’s A Riot Going On』 Tracklist:

01. You Are Here
02. Shades Of Blue
03. She May, She Might
04. For You Too
05. Ashes
06. Polynesia #1
07. Dream Dream Away
08. Shortwave
09. Above The Sound
10. Let’s Do It Wrong
11. What Chance Have I Got
12. Esportes Casual
13. Forever
14. Out Of The Pool
15. Here You Are

“In 1971, when the nation appeared to be on the brink of violently coming apart, Sly and the Family Stone released There’s a Riot Goin’ On, an album of dark, brooding energy. Now, under similar circumstances, Yo La Tengo have issued a record with the same name but with a different force, an album that proposes an alternative to anger and despair. Their first proper full-length since 2013’s Fade, There’s a Riot Going On is an expression of freedom and sanity and emotional expansion, a declaration of common humanity as liberating as it is soft-spoken.”

-Luc Sante, December 2017

1月 19, 2018 by Tsurutani

1月のNEWSOUNDスケジュール

毎週土曜日のDJイベント「NEWSOUND」の1月のスケジュールです。

1/13 馬場一浩
1/20 Radio Freedom FM “GO PUBLIC DX24” 「去来/Kyorai」Session 選曲:服部全宏、高橋雅人
1/27 青野賢一

21:00 – 24:00
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーで、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

1月 12, 2018 by Tsurutani

今日の一曲 : Arnaud Rebotini “120 Battements Par Minute”(映画『BPM ビート・パー・ミニット』より)

2017年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『BPM ビート・パー・ミニット』(原題『120 Battements Par Minute』)のオリジナル・サウンドトラック・アルバムが12月24日にリリース。音楽を担当したのは、Black Strobeのプロデューサーとして2000年代からフレンチ・エレクトロ・シーンを牽引してきたArnaud Rebotini(アルノー・レボティーニ)で、監督のロバン・カンピヨとは2014年の映画『Eastern Boys』(日本未公開)に続いて2作目のタッグとなるようです。90年代初頭のパリを舞台に、エイズに対する差別と戦うゲイの若者たちを描いた作品で、音楽もその時代にブレイクしたフレンチ・ハウスへのオマージュを捧げるかのようなトラックが多数。オリジナルの他には当時のハウスを代表するMr. Fingersの “What About This Love (Kenlou Remix) ” も収録されています。ディープハウス的なトラックの他には、ハウスのシンセ・リフをピアノや木管楽器で室内楽風にアレンジしたスコアが何曲かあって面白い。全体としてバランスの良い上質なサントラ・アルバムに仕上がっています。映画『BPM ビート・パー・ミニット』は、日本では2018年3月24日公開です。

12月 22, 2017 by Tsurutani

12月23日(土)真っ青なジャパニーズ・グルーヴ

選曲ユニット「真っ青」によるイベントを今年も年末に開催します。和モノと呼ばれるジャンルに限定せず、幅広く日本の音源の中から選曲する一夜。様々なジャパニーズ・グルーヴをお楽しみください!

<真っ青なジャパニーズ・グルーヴ>

12月23日(土)21:00 – 24:00
選曲:真っ青
チャージ・フリー

●真っ青
クラブのみならず、ファッションショーやホテル、 ショップ、カフェなど、およそ音楽と触れ合うことが出来る空間すべてに良質な選曲を提供してきた山崎真央(CAY / gm projects)、鶴谷聡平(NEWPORT)、青野賢一(BEAMS RECORDS)の3人が結成したユニット「真っ青」。20年以上のDJキャリアに裏付けされたスキル、レコード・CDショップのバイヤー経験がもたらす豊潤な音楽的バックグラウンド、そしてアート、文学、映画などにも精通する卓越したセンスから生まれるそのサウンドは、過去、現在、未来に連なる様々な心情を呼び起こし、聴くものの目前に景色を描き出すものである。リミックスを手掛けた「中島ノブユキ/Thinking Of You (真っ青Remix)」 はまさに青いサウンドスケープ。

12月 15, 2017 by Tsurutani

12月のNEWSOUNDスケジュール

毎週土曜日のDJイベント「NEWSOUND」の12月のスケジュールです。

12/02 Noahlewis’ Mahlon Taits presents「I Wonder What Became Of Records」
12/09 馬場一浩
12/16 高木慶太
12/23 「真っ青なジャパニーズ・グルーヴ」 選曲:真っ青

21:00 – 24:00
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーで、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

12月 08, 2017 by Tsurutani

12月2日(土)Noahlewis’ Mahlon Taits presents「I Wonder What Became Of Records」

温かでノスタルジックなサウンドを奏でるバンド、Noahlewis’ Mahlon Taits(ノアルイズ・マーロン・タイツ)主催のDJイベントです。バンド・メンバーに加え、コレクター仲間のみなさんをゲストDJにお迎えして一晩たっぷりアナログ盤オンリーでお届けします。

<Noahlewis’ Mahlon Taits presents「I Wonder What Became Of Records」>

12月2日(土)20:00 – 23:00
DJ: Noahlewis’ Mahlon Taits
Guest DJ: 岡田崇、重田哲郎、森澤誠 & more
チャージ・フリー

11月 20, 2017 by Tsurutani

11月のNEWSOUNDスケジュール

毎週土曜日のDJイベント「NEWSOUND」の11月のスケジュールです。

11/04 80’s サントラ・ナイト Vo.3
11/11 山室毅聡
11/18 wizzjones
11/25 青野賢一

21:00 – 24:00
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーで、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

11月 01, 2017 by Tsurutani

11月4日(土)80’s サントラ・ナイト Vol.3

これまでに2回開催した「80’s サントラ・ナイト」がきっかけで、サントラ・ブラザースというユニットを結成いたしました。文字通り、映画のサントラだけを使ってDJをするユニットです。いざ結成してみたら、僕らのサントラ熱はさらにヒートアップ。そのコレクションは日々増大する一方なので、定期的にサントラ・ナイトをやらせていただきます! 11月4日は年内最後のサントラ・ナイトです。ぜひ遊びに来てください!!

<80’s サントラ・ナイト Vol.3>

11月4日(土)21:00 – 24:00
選曲:サントラ・ブラザース(鶴谷聡平、山崎真央、渡辺克巳)*今回は山崎真央は欠席です
チャージ・フリー

10月 31, 2017 by Tsurutani

今日の一曲 : Frank Sinatra “One for My Baby (And One More for the Road)” (『ブレードランナー 2049』より)

日本では10月27日に公開される『ブレードランナー 2049』。すでに前日譚となる3本の短編が公開されて、期待値もマックスに跳ね上がっている中、いよいよオリジナル・サウンドトラックのストリーミングが始まりました。当初はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のこれまでの作品で音楽を手がけているヨハン・ヨハンソンがサウンドトラックを担当していたものの、監督からのもっとオリジナルの『ブレードランナー』の世界に近づけて欲しいという要望を受けてヨハンソンが降板。代わりにハンス・ジマーとベンジャミン・ウォルフィッシュが起用され、オリジナルの『ブレードランナー』の音楽を手がけたヴァンゲリスの雰囲気に近いスコアを完成させたということが、トレーラーを観てもうかがい知ることができました。その『ブレードランナー 2049』のサウンドトラック、映画を観る前に何かコメントするべき類のものではないのですが、特徴的なのはオリジナルスコア以外にフランク・シナトラとエルヴィス・プレスリーが2曲ずつ収録されていること。20世紀中頃の楽曲が、2049年の荒廃したロサンゼルスでどのように鳴り響くのか想像するだけでもゾクゾクします。オリジナルの『ブレードランナー』のファンにとっては、同作品の終盤の名シーンで流れるヴァンゲリスの “Tears In Rain” のジマー/ウォルフィッシュによるカバー・バージョンが入っているのも涙もの。2枚組CDが限定リリースされるようで、2049枚限定のファースト・エディションはすでに予約で完売、同じく2049枚限定のセカンド・エディションはこちらからオーダーできます。

『Blade Runner 2049 OST』 Tracklist:

01. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “2049”
02. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Sapper’s Tree”
03. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Flight to LAPD”
04. Frank Sinatra “Summer Wind”
05. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Rain”
06. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Wallace”
07. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Memory”
08. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Mesa”
09. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Orphanage”
10. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Furnace”
11. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Someone Lived to This”
12. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Joi”
13. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Pilot”
14. Elvis Presley “Suspicious Minds”
15. Elvis Presley “Can’t Help Falling in Love”
16. Frank Sinatra “One for My Baby (And One More for the Road)”
17. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Hijack”
18. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “That’s Why We Believe”
19. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Here Eyes Were Gren”
20. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Sea Wall”
21. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “All the Best Memories Are Hers”
22. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Tears in the Rain”
23. Hans Zimmer / Benjamin Wallfisch “Blade Runner”
24. Lauren Daigle “Almost Human”

10月 05, 2017 by Tsurutani

10月のNEWSOUNDスケジュール

毎週土曜日のDJイベント「NEWSOUND」の10月のスケジュールです。

10/07 NEWSOUND feat. Carmen Villain
DJ: Carmen Villain (Smalltown Supersound), Joakim Haugland (Smalltown Supersound), COMPUMA
10/14 CASSETTE TAPE CLUB
10/21 My Port Our Table
10/28 青野賢一

21:00 – 24:00(10/07は20:00 – 24:00、10/14は20:00 – 23:00)
Charge free.
Enjoy music.

*NEWSOUNDとは
様々な選曲者を迎え、通常営業のNEWPORT店内が最高の音楽で彩られます。チャージフリーで、いつもどおりお食事やワインをお楽しみ頂けます。

10月 02, 2017 by Tsurutani
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