John Faheyが引き合いに出されるナッシュヴィルのギタリスト、William Tylerが3月19日にMergeからリリースする彼のセカンド・アルバム『Impossible Truth』からの最初のトラック “Cadillac Desert” が公開。この人はLambchopでギターを弾いていた人なんですね。フィンガーピッキングのギター・インストゥルメンタルで、一曲の中にも様々なスタイルで描き出される音風景に心洗われます。アルバムにも期待。
今日の一曲 : Battle Box “Battle Box 001”
Massive Attackの3DことRobert Del Najaの新しいプロジェクト、Battle Boxが最初のシングル『Battle Box 001』をヴァイナル・オンリーでリリース。NOWNESSでビデオが公開されました。3Dは元々グラフィティ・アーティストでもあり、Massive Attackの秀逸なアートワークのディレクションも手がけているだけあって、Battle Boxは “fuse music, art and discourse across one-off live events, exhibitions and exclusive vinyl releases.” をコンセプトに掲げています。ElbowのGuy Garveyをヴォーカルにフィーチャーした “Battle Box 001” は、ベース・ミュージック以降のMassive Attackとでも言えそうなトラック。このクオリティーからすると、ビジュアルやアートも含め今後の展開が非常に楽しみです。
今日の一曲 : Chilly Gonzales “A Minor Key Christmas Medley”
しかしChilly Gonzalesのソロ・ピアノは人気ですね。来年2月20日の来日公演も即完売して、追加公演が決定したタイミングでゴンザレスからクリスマス・メドレーが届きました。しかもマイナー音階。さすがです。フリーダウンロードもあります。
今日の一曲 : Villalobos “Fizheuer Zieheuer”
今回のDJでは少々、昔のレコードを棚から引っ張り出してかけてみました。
その中でこの曲。久しぶりに聴きましたが、いつ聴いてもヤバいとしか言いようのない名曲です。
僕はレコードでしか持っていませんが、レコードだと曲がパート1と2でA面とB面に分かれていますが、
CDだとこれが繋がっていて全体で37分におよぶ楽曲なんです。
ミニマムな金属的なビートのループに時折ホーン隊のファンファーレが入ってくるとこが変態的であります。
そして、曲尺的にはクラシックの交響曲のような長さでありながら、全体を通して曲調の大きな展開がない。
その淡々としたストイックさにファンファーレが不規則に入って来るからずっと聴いていると頭がおかしくなりそう。
最高傑作です。
これからもたまにかけたいと思います。
今回のDJを一部抜粋してmixcloudにアップしていますので、
この曲を含めどんな選曲か聴いてみてください。
http://www.mixcloud.com/kazuhirobaba5/128newport/
(馬場一浩)
今日の一曲 : Rhye “The Fall (Maurice Fulton Alt Mix)”
2枚のシングルにすっかり魅了されっぱなしのLAのソウルフル・ユニット、Rhyeが待望のデビュー・アルバム『Woman』を3月にリリースするというニュース。これまでは素性が明かされていなかったRhyeですが、Pitchforkのインタビューによれば、このSadeにも例えられるシルキーな女性ヴォーカルはなんと男性によるものでした。かつてPlug ResearchからMiloshとしてリリースしていたMike MiloshがRhyeのヴォーカルで、Quadronというユニットで活動していたデンマーク人プロデューサーのRobin Hannibalとのコラボレーション・プロジェクトとして2年前からLAで活動を開始。極上の女性ヴォーカルものだと思っていただけにこれは驚きです。近々Maurice Fultonによるリミックス・シングルも出るみたいでそちらも楽しみ。
12月10日(月)月9ワイン会:フィリップ・ボールナール(赤)
月曜夜9時のワイン会のお知らせです。とても美味しいのに普段NEWPORTでグラスで出すにはお値段が高いワインを、お得な価格にてグラスでご提供します。今回はキツネのラベルでお馴染みのジュラ地方の人気生産者、フィリップ・ボールナールの赤を2種です。
12月10日(月)21:00~
会費:1,600円(下記①②のグラス1杯ずつ)
① フィリップ・ボールナール アルボワ・ピュピラン ラ・シャマード 2009(赤)プールサール100%
② フィリップ・ボールナール アルボワ・ピュピラン ル・ガルド・コー 2009(赤)トゥルソー100%
*先着14名様まで。*それぞれのお席でお飲み頂きますので、お時間に遅れても早くいらしても大丈夫です。
*普段と同じ雰囲気ですのでお気軽にどうぞ。
<フィリップ・ボールナール>
フィリップ・ボールナールは1975年、ピュピランのワイン農協で醸造を担当する。1988年に農協の醸造責任者を辞めブドウ農家一本に専念する。2005年にドメーヌ立ち上げ、現在は12.5haのブドウ畑で自らのワインを仕込み生計を立てる。
① アルボワ・ピュピラン ラ・シャマード 2009(プールサール100%)
グリオットやバラの花弁、若いアーモンド、 杏仁豆腐、ミネラルの香り。ワインはピュアで透明感のある果実味とダシのような旨味、細かいミネラルの収斂味が見事に同調する。フィルターなし、SO2なし。
② アルボワ・ピュピラン ル・ガルド・コー 2009(トゥルソー100%)
フランボワース、チェリーのコンポート、微かに柑橘系の香りもある。果実味がふくよかかつ滑らかで、若いタンニンを繊細な酸と口に染み入るような優しいミネラルが包み込む。フィルターなし、SO2なし。
今日の一曲 : Nautic “Fresh Eyes”
最近Honest Jonsから出たElmore Juddとのコラボ・シングルも良かったBullionことNathan Bullionが、シンガーのLaura GrovesとYoung TurksのTicの3人で始めた新ユニットがNautic。先月から音が公開されていたシングル『Fresh Eyes / Fixxx』がやっとリリースされたのですが、これがまた絶妙なアーバン・ポップで素晴らしい。生音のサックスやピアノ、シタール風の音色、そして男女のヴォーカルが独特に絡み合う “Fresh Eyes” が特に名曲。7インチとデジタルでリリースです。
“Fresh Eyes” のビデオはなぜか猫オンリー。
今日の一曲 : Raymond Scott “Lightworks”
先週のNEWSOUNDでBYTのミオちゃんがかけていたRaymond Scottの “Lightworks”。言わずと知れたJ Dillaネタですね。Raymond Scottは元々作曲家ですが、50年代から自作の楽器で電子音楽をやっていた人。”Lightworks” は2000年にリリースされた2枚組の『Manhatan Research Inc.』に収録されています。(TOWER渋谷の5階を思い出すなぁ・・・)
そしてJ Dillaがまんまサンプリングした同タイトルの “Lightworks” を収録したヒップホップの金字塔『Donuts』が、なんと7インチ8枚組のボックスで1月15日にリイシュー!(予約しました。)
今日の一曲 : Telex “My Time”
12月1日のNEWSOUNDはBuffalo Daughterのムーグ山本さんとBYTのミオちゃんという異色コンビがDJでした。前半はしっとりめで、後半はテンション上がってニューウェーブやシンセポップが多かったのですが、ムーグさんが後半の一曲目にかけたTelexの “My Time” が特に印象に残っています。オリジナルはイタリア人シンガー/モデルのAnn Steelによる’79年のシンセポップで、Telexは’80年のアルバム『Neurovision』でこの曲をカバー。どちらのヴァージョンも良くて甲乙付けがたいですね。Ann Steelの方は、プロデューサーのRoberto Cacciapagliaの名義になり、アルバム・タイトルも『The Ann Steel Album』と微妙に変更されてリイシューされています。このアルバムはAnimal CollectiveのAvey Tareがピックアップしたことも手伝って最近人気が再燃したらしく、ヴァイナルでも出るようです。
12月5日(水)6日(木)フルーツとワインを楽しむ その6:りんご
美味しいフルーツやデザートを食べた時、「あぁこれ、あのワインを一緒に飲んだら最高だろうな」と思ってしまうことがよくあるのですが、そんなご提案をさせて頂く企画が「フルーツとワインを楽しむ」です。旬のフルーツを使ったこの日だけのスペシャル・デザートと、それに合うワインをセットでご提供します。第6弾は遂に大本命が登場!「タルトタタン」とロゼ・ダンジュールです!!
12月5日(水)6日(木)16:00〜23:30 (L.O.)
ワインとデザートのセットで1,280円
*数量限定につき、無くなり次第終了となります。
*ワインとデザートはそれぞれ単品でもオーダー頂けます。(ワイン 930円 / タルトタタン 500円)
「ディディエ・シャファルドン ロゼ・ダンジュール」(カベルネ・フラン 85% カベルネ・ソーヴィニヨン 15%)
自然派ワインの芸術家、ディディエ・シャファルドンがロワールのアンジュで作る極上ロゼ。オレンジ色の輝き、熟した果実の香り、旨味たっぷりの味わいと落ち着いた余韻。現地リリースで即完売の希少品が超限定数入荷。