今日の一曲 : Filastine “Colony Collapse”

今春リリースされたFilastineの最新作『LOOT』からの一曲。エレクトロニクスと様々な生打楽器を上手く融合した音楽がカッコいいです。2009年に来日ライブを観たんですが、これまたカッコよかった。音源を聴いた時は、プログラミングで作られた音楽と思っていたのですが、ライブを観てビックリ!打楽器類はすべて生演奏。しかも、その叩く楽器に、いろんなモノが連動していて、後ろのスクリーンの映像もリンクしている。その演奏される打楽器は、中東の打楽器ダラブッカだったり、ブラジルのサンバでよく見かけるスルドなどなど民俗楽器、極めつけは、スーパーマーケットのショッピングカートだったりを使って世界の様々なリズムを生み出していました。
このFilastine 、バルセロナを拠点に活動するミュージシャンなんですが、タブラは、ザキール・フセインに師事したり、リオでサンババンドのメンバーとしても活動するなど凄腕の打楽器奏者なんですね。とにかく、世界各地の音楽を吸収して昇華したFilastineの音楽、面白いです。活動家としても積極的に世界各地で活動していて、彼の音楽と映像から、世界のいろんな問題を知る事が出来ます。この最新作と前作『DIRTY BOMB』には、日本からECDさんが参加しているのも聴きどころの一つです。
(馬場一浩)

6月 12, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Jack Sheldon “Almost In Love With You” (from “Love Streams”)

渋谷のイメージフォーラムで開催中の「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」に行って、まずは2本観てきました。初期の傑作『フェイシズ』(’68年作品)と、カサヴェテス映画の集大成とも言われる『ラヴ・ストリームス』(’84年作品)。特に後者はDVD化されておらず、19年前の回顧上映で観て以来だったので、個人的には今回の大本命。『ラヴ・ストリームス』の作品自体は自分の記憶の中での評価を遥かに上回る素晴らしさで、ぜひもう一度観に行きたいと思っているのですが、昔観た時からずっとメロディーが頭の中に残っている本編でかかる曲のクレジットを今回やっとエンドロールで確認できました。カサヴェテス映画のために制作されたロマンティックなスロー・ナンバーで、歌うのはジャズ・トランぺッター兼シンガーのJack Sheldon、作曲は音楽監督のBo Harwoodとカサヴェテス自身。レコードにはなっていないみたいですね。こんなチャーミングなシーンでかかる曲です。

「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」はシアター・イメージフォーラムで6月29日(金)まで。これを逃すと『ラヴ・ストリームス』は次にいつ観られるのか・・・

6月 11, 2012 by Tsurutani

6月11日(月)〜 16日(土)のランチメニュー

*ランチプレート 1000
6/11(月)チキンのハニーマスタードグリル
6/12(火)チキンと季節野菜のトマト煮込み
6/13(水)塩豚とプチトマトのグリル
6/14(木)チキンと茄子のスパイスグリル
6/15(金)グリルハンバーグ ハーブとサワークリームのソース
6/16(土)チキンソテー アンチョビバターソース

*ベジプレート 1000
ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)、自家製ピタパン、野菜のおかず4品、サラダ

*カレー 950
日によってチキンカレー/ドライカレーのいずれかになります。

みなさまのご来店、お待ちしております。

6月 11, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Jens Lekman “Erica America”

しかし9月は楽しみなアルバムがいろいろ出ますね。スウェーデンのシンガー・ソングライター、Jens Lekmanの新作『I Know What Love Isn’t』は9月3日のリリース。EPとしては昨年『An Argument With Myself』が出ていますが(意外とトロピカルでダンサブルだった)、アルバムとしては2007年の『Night Over Kortedala』以来5年ぶり。新作から “Erika Amerika” が公開されましたが、相変わらず曲がいいですね。今回もノスタルジックなポップ・アルバムを期待してしまいます。

TRACKLIST:
01 “Every Little Hair Knows Your Name”
02 “Erica America”
03 “Become Someone Else’s”
04 “Some Dandruff On Your Shoulder”
05 “She Just Don’t Want To Be With You Anymore”
06 “I Want A Pair of Cowboy Boots”
07 “The World Moves On”
08 “The End Of The World Is Bigger Than Love”
09 “I Know What Love Isn’t”
10 “Every Little Hair Knows Your Name”

6月 08, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Grizzly Bear “Sleeping Ute”

Grizzly Bearの新作が9月にリリース。もちろんWarpから。アルバム・タイトルはまだ決定していないようですが、オープニング・トラックの “Sleeping Ute” が聴けます。メンバーのソロ・プロジェクトも良かったけど、やっぱりこっちでしょう。

Tracklist:

01. Sleeping Ute
02 Speak in Rounds
03 Adelma
04. Yet Again
05. The Hunt
06. A Simple Answer
07. What’s Wrong
08. gun-shy
09. Half Gate
10. Sun in Your Eyes

6月 07, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Calexico “Para”

CalexicoがAnti-に移籍して4年ぶりのアルバム『Algiers』を9月11日にリリース。Calexicoといえばアリゾナのバンドで、その土地自体が音楽性に大きな影響を与えていた訳ですが、今回は制作の場をニューオーリンズに移して曲作りやレコーディングがされたようです。ビデオが公開された “Para” はちょっとダークなルーツ・ミュージックといった雰囲気ですね。

Track List:
01. Epic
02. Splitter
03. Siinner in the Sea
04. Fortune Teller
05. Para
06. Algiers
07. Maybe on Monday
08. Puerto
09. Better and Better
10. No Te Vayas
11. Hugh
12. The Vanishing Mind

6月 06, 2012 by Tsurutani

6月4日(月)〜 9日(土)のランチメニュー

*ランチプレート 1000
6/4(月)チキンのパン粉グリル タルタルソース
6/5(火)チキンのジンジャーチリ煮込み
6/6(水)新玉ねぎのファルシー
6/7(木)ハンバーグ アスパラチーズグリル
6/8(金)豚ロースのズッキーニ巻きグリル
6/9(土)ポークソテー タプナードソース

*ベジプレート 1000
ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)、自家製ピタパン、野菜のおかず4品、サラダ

*カレー 950
日によってチキンカレー/ドライカレーのいずれかになります。

みなさまのご来店、お待ちしております。

6月 04, 2012 by Tsurutani

今日の一曲 : Anthony Adverse “The Red Shoes Waltz”

6月2日のNEWSOUNDは久しぶりにTwee Grrrls ClubのスミレちゃんがDJでした。意外にも60年代のR&Bやノーザン・ソウルが多くて、相変わらず引き出しの多さにびっくり。そして80年代のジャジーなネオアコやファンカラティーナが夏らしくて良かった。Paul Howard & Joe Clackの “The House We Live In” という曲 (『Unification EP』より)が耳に残ったのですが、残念ながらストリーミングが見つからなかったので、今日の一曲はAnthony Adverseの “The Red Shoes Waltz”。スミレちゃんが実際にかけていたのは “The Garden Of Eden” という曲ですが、これもリンクが見つからなかった。どちらも同じ『The Red Shoes』というアルバムに収録。ネオアコ・レーベル、él recordsを代表する’88年の作品で、Loius Philippeが全面的に楽曲を提供&プロデュースしています。

6月 04, 2012 by Tsurutani

常陸野ネストビール×NEWPORT オリジナルクラフトビール「新港麦酒」

アップするのが遅過ぎますが、4月の4周年パーティーのために造ったオリジナルクラフトビール「新港麦酒」についてご報告です!

NEWPORTのオープン当初からメニューに入っていて、華やかな香りとフルーティーな味わいで常に人気の高い常陸野ネストビールのホワイトエール。このビールの製造元である茨城県の木内酒造さんでは、オリジナルレシピによる手造りビールを造ることができます。前からやってみたかったのですが、4周年の記念に木内酒造さんまで出向いて造ってきたオリジナルクラフトビール、名付けて「新港麦酒」です。

せっかくの機会なので、オリジナリティーもあってなおかつNEWPORTらしいビールを造りたいと思い、事前に木内酒造の担当者の米川さんにいろいろと相談してどういう味を目指すのかを決めました。

「ワインが好きな人にも気に入ってもらえるビール」
「普段はビールが苦手な女性にも美味しいと思ってもらえるビール」

この方向性に沿って、当日ホップの香りを実際に嗅がせてもらい最終的にレシピを決定。具体的に言うと、常陸野ネストビールのホワイトエールのレシピを元に、より柑橘系のニュアンスを出した爽やかなホワイトエールを目指しました。

まず麦芽(モルト)を計り、破砕します。今回のレシピではツーロウ7kgとウィート3kgでした。

破砕した麦芽を釜に投入。よく撹拌しながら65℃まで温度を上げていきます。

釜の下から一度麦汁を出してそれを釜の上に戻し、循環させて温度にムラが出ないようにします。

酵素の働きやすい温度に保つことで、麦芽のでんぷんが糖に変わります。ヨウ素溶液で糖化の終了をテスト。

さらに76℃以上に加熱して酵素の働きを止め、静かに麦汁を循環させて麦芽の層を作ります。

10分程度循環させると麦汁が濾過されてクリアーに。この時点で飲んでみたら結構甘かったです。

下から抜いた麦汁を煮沸用の釜に移動。

麦汁が減り始めたら、最初の釜の麦芽にお湯のシャワーをかけて糖分を抽出。

煮沸釜を100℃まで上げて麦汁を沸騰させます。ここでホップを投入。まずは苦味ホップのパール20g、そしてアロマホップのストリアンゴールディング35gとカスケード15gです。煮沸終了後にホワイトエール用のハーブを加えます。今回はオレンジピールを多めに70g、コリアンダー70g、ナツメグ10gでした。

最後に麦汁を20℃に冷却し、これで仕込みは完了!ここまでで約3時間の作業でした。

3週間の熟成期間を経て初のオリジナルビールが届いたのですが、ほぼ狙い通り、爽やかさとほのかな甘みを感じる柑橘系のホワイトエールが出来上がりました。お客様からも大好評!的確なアドバイスをして頂いた木内酒造の米川さん、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします!

6月 03, 2012 by Tsurutani

今日の一曲:David Sylvian “Words With The Shaman”

5月のNEWSOUNDは、いつもとは趣を異にし、18時から21時まで高木慶太くん選曲による「カエターノの夕べ」、その後21時からはいつものNEWSOUNDという流れで行いました。「カエターノの夕べ」は、初夏の夕方に相応しい雰囲気で、カエターノファンの方も多数詰めかけるというような状況からバトンを受け取り、まずはアストル・ピアソラからエキゾティックジャズ、シャンソンなどをプレイ。徐々にウェットかつ仄暗い方向に導いていきました。中盤から後半には、NEWPORTでもよくかかるJulia Holterの深遠なドリーミィポップ、Throbbing Gristleの硬質でダークなナンバーなど、「カエターノの夕べ」からは想像もつかないところまで到達したわけですが、今回は、そのあたりでプレイしたDavid Sylvianの「Words with the Shaman」を紹介しようと思います。
1982年のJapan解散後、ソロアーティストとしての活動をスタートしたDavid Sylvianは、翌年暮れにソロアルバム『Brilliant Trees』のレコーディングを開始します。このレコーディングには、Japan時代から親交の深かったYMOの坂本龍一のほか、Holger Czukay、Jon Hassellらが参加。続くミニアルバム『Alchemy – An Index Of Possibilities』(1985)は、前作の流れを受けて東京とロンドンでレコーディングされたもので、「Words with the Shaman」は、そこからの12インチシングルです。1曲がパート1からパート3に分けられて、A面B面に割り振られている本作から、この夜にプレイしたのはパート2「Incantation」。プリミティヴな印象すらあるパーカッションは実弟のSteve Jansen、ミニマルなリフに緊張感を加えるBryan Eno+David Byrne「Regiment」のようなアヴァンギャルドなギターはDavid本人です。タイトル通り、どこか呪術的ではあるものの、クールな表情は崩さないところがDavidらしいところといえるでしょう。
(青野賢一)

5月 31, 2012 by Tsurutani
NEW SHIP